ガイドはつらいよ(「Romaの休日」)
この映画ほど、日本人 ( だけかと思っていたら、結構世界的に知られている映画なんですね !! ) を魅惑してしまった映画というのは、ないのではないでしょうか !
オードリー・ヘップバーンの魅力と相まって、この映画、一度は見た、という人は多いに違いない。だから彼女が映画の中で立っていた場所に、私も是非立ってみたい !! あーここだったのか !!
と味わってみたいと思うのは 無理からぬ想いです。
でも、数年前に 14名のハネムーンカップルグループの観光をした時には、驚いた。全員一回も見た事がないという若者ばかり…. どおりで車窓から、アソコアソコ、と熱を入れて説明しても、皆シラケていたのが分かったわ、ガイドだけが興奮していたんだ…..
それからは、見た事があるかどうか、事前に皆に聞く事にしました。お客様の年令層を、ザっと見たら もうわかるんじゃないかって ? イヤイヤ、それは危険です。出発前に、しっかり映画を見てきたとか、機内で見たとかいう若者達もいますから。
でもね、そういう人々は恐れずに足らず、です。ここがそうだったよ、と言っても、一回しか見ていない悲しさ、ずいぶん前に見たことがある、という人々も含めて、そうかなあ….. 又は、ああ、ここだ !! で終わりますから、それはそれなりに感激して頂いて観光を終える事が出来ますが、恐ろしいのは、何回も何回も見た、という人が 混じっている時です !!
もうずいぶん前になりますが、6人位の小グループで、マイクロバスで、観光をやっていた時の事です。アン王女が出たり入ったりした宮殿の前に路地があり、映画の最後に近いシーンで、その路地の奥にグレゴリー・ペック運転の車が止まり、涙ながらにお別れのキスをして、彼女が宮殿に向かって走り去っていく、というシーンを 、皆さん 覚えていますか ? その路地があれ、あれですよ !! と車で通過しながら指差した。そうすると、一人の若い男性が、降りたい、降りたい、と熱心に言ったのです。この映画が好きで好きで たまらない、という男性でした。ここは車窓で済まそうと思っていたのですが、仕方がない、止まらなかったらこの男性、一生悔やむに違いない、私も呪い殺されるかもしれない、という位の迫力があった。
その当時は現在と違い、マイクロバスの乗り降りも今ほどは、うるさくなかった。
というので、全員が降りて、彼は、彼の婚約者を、グレゴリー・ペックの車が止まっていた所から、宮殿に向かって走らせ、後ろからビデオを撮って、大満足をして お帰りになりました。!!! 私はタラーっと冷や汗の連続 !!! もちろん 仕事が終わってから、貸しビデオ屋に直行しました。
。。。皆様、8月15日は、Italiaは祝日、マリア様が昇天された日、なのですが、マア要はお盆、という感覚です。で、今度の15日の予想最高温度は、35度、36度位だとかで、この暑さには 私もかなわないので、ちょっと昇天 ?! して、かき氷でも食べて降りてきますので、次回15日は、休ませていただきます。18日から、又お目にかかりましょう !!!。。。