Romaからの便り2020年12月19日

土曜日バティカン市国Francescoローマ教皇は、恒例のサン・ピエトロ大聖堂のクリスマス ミサを、24日19:30に行う事を決めた。彼が教皇になってから、毎年21:30に 始めていたのが、2時間早くなったわけである。又25日の正午に大聖堂の正面玄関二階(日本式に言う二階)中央のバルコニーから行われていた ” Urbi et Orbiウルビ・ エ・トルビ ( ローマよ、世界よ) ” の呼びかけからいつも始まるメッセージも、そこからではなく、大聖堂の中で、行われるそうだ。 (12月10日付け)

ヨーロッパでの新感染者数12月7日~13日、10万人につき :

ネザーランド…. 307人スエーデン…….. 268人イタリア………… 191人イギリス………… 187人ドイツ……………. 180人フランス………… 125人ロシア……………. 125人スペイン………… 97人

ドイツAngela Merkel談 : 「 12月16日から厳しいlockdown に入る。個人店は1月10日まで閉店。11月に設定した規則は、もはや充分ではない。感染が目に見えるように広がっているので、思い切った処置が必要だ。」

バイエルン州の Markus Soederマルクス・ゼーダー知事談 : 「 ドイツとしては、もうコントロール外にきている。国全体で引き締めていかないと、危ない。」 (12月13日付け)

イギリス12月16日~23日まで、ロンドンは再びlockdown に近い状態に入る、とMatt Hancock保健大臣が発表した。一応12月2日で、先の lockdown は終わったのだが、感染は再び広がり始めたので、今回もう一度という所らしい。レストラン、パブ、幾つかの店も閉まる。 (12月14日付け)

オランダこの国は、5週間の lockdown に入る、というMark Rutteマルク・ルッテ首相の発言である。12月15日から、生活必需品でない品物を売る店、美容院、博物館、劇場は、1月19日まで閉まる。学校、大学も、オンライン授業。barやレストランは、10月半ばから閉まり続けていて、これからも宅配だけ可能、が続いていく。 (12 月14日付け)

Italia の1日だけの感染者数 : 14日….. 12030人15日….. 14844人16日…… 17572人17日…… 18236人18日…… 17992人Italia 「 現状を見ていると、制限を緩められなくもないが、学校再開のような重要な活動という事になると、1日の感染者数が1万人以下にならないといけない。」と言っているのは、Sandra Zampaサンドゥラ・ザンパ保健次官である。又 「 1万人以下にしようと思ったら、ドイツやイギリスのようなlockdown が必要だ。」とも、述べている。 (12月16日付け)

スエーデン世界で唯一ともいえるlockdown をしない国であるが、一騒動が持ち上がっている。というのは、Carlo XVIカルロ・セディチェジモ王が、コロナ対策を 政府は間違った、と非難したからだ。王は 「 2020年は、厳しい1年だった。我々は失敗したと思う。死者が大勢になり、スエーデン人はひどく苦しんだではないか。」とTVインタビューで語った。 (12 月17日付け)

サン・マリーノレストランは大晦日の晩餐の為に、午前1時まで、開けていいことになった。まもなく、この国の権威筋が 法律として、発効する。感染を防ぐ効果のある規則が 無いというのが、開けていいという理由になるそうだ。Italia があれこれ迷っているのは、感染減少について議論が分かれているというよりも、政党間での優位性を得るために議論しているような感じがするとも、サン・マリーノの権威筋は、述べている。 (12月17日付け)

ポーランドこの国は、12月28日~1月17日の3週間にわたって、全国lockdown をすることになる、とAdam Niedzielski アダム・ニジェルスキィー健康大臣の話である。その間、ホテル、スキー場、商業センターが閉まる。 (12月17日付け)

イタリア12月24日~1月6日まで、前祝日、祝日は、赤地帯。その他の日はオレンジという、やはり 厳しい制約になっている。全期間を通して、barやレストランは、閉まる、宅配は22時までならOk。22時以後は、夜間禁止になるのは、今まで通り。祝日は、25日(クリスマス)、26日(S. Stefanoサント・ステファノ ( 聖人ステファノ、 初めて殉教した)、1日、6日(キリスト御公現の日)。赤地帯… 必要品を売る店(スーパー、食料品、薬局、タバコ屋、キオスク、美容院)以外は閉店。必要でないなら、外出禁止。ミサ出席はOk。オレンジ地帯… 基本的には市から外に出られないが、住民5000人以下の村からだったら、30km範囲内なら隣の市に外出していい。必需品でなくても、個人店は開店OK。祝いの食事は、基本的には同居人だけで祝うが、最高2人までの親戚や友達は招待出来る。移動は毎日1回往復だけで、5時から22時の間だけ可能。14才までの子供は、数えなくていい。 (12 月18日付け)

内務省の発表では、7万人の警官や軍隊が、無人飛行機も飛ばしながら、警戒にあたる事になっている。20日で、州を超えての里帰り民族大移動が終わり、21日から、移動できなくなるので、飛行機、新幹線、電車が満杯らしいが、3月の時と違って席も距離をとってあるので、混乱にはならないだろうというのが、政府見解。 (12月5日、17日付け)