Italia-経済と人命の谷間 2021年4月17日

集会デモ :下院国会議事堂前のMontecitorio 広場で、営業再オープンを迫るデモが繰り広げられ、警官1人が負傷し、Lamorgese内務大臣が、遺憾の意を表した。今日のデモが、現在コロナ禍の深刻な状況において発生したのは分かるが、安全性や法律を守る為に働いている人に対しての暴力沙汰になるのは何としても避けないといけない、と大臣は語った (。。。Italia の場合は、警察官が負傷するのかな…?…..。。。)。⬇️ (4月6日付け)

「 国会議事堂をグルっと取り囲もう。暴力なしに、ガンジーみたいに」 と、facebook 上で呼びかけているのは、Umberto Carriera 氏で、彼は、barやレストランなどの営業を現在禁じられているカテゴリーの代表者の1人で、IoApro(イオアプロ=私は開けます)の代表者の一人である。下院国会議事堂前のMontecitorio広場で、今度の12日15:00に、集合をかけた。「 5万人にはなるだろう。こうなると開けるか開けないかの問題ではなく、自由の問題だ !」と、彼は主張している。⬇️ ( 4月10日付け)

警察は、IoAproの12日の抗議集会の許可を与えられないと、発表した。というのは、別の事業家達の100人位 ( 一定距離の制約がある現在、そこでは100人位が納得できる数字だそうだ ) がすでに許可を求めていたので、与えたということである。IoAproの代表者の一人である Antonio Alfieri氏は、「 ともかくRomaに行く。その事業家達に加わるという形で、抗議をする。倒産しかかっているこの時期に抗議するのは、権利以外のなにものでもない。」と、言い切っている。⬇️ (4月11日付け)いよいよ問題の12日に抗議デモが開かれた。今回は抗議集会許可無しなので、緊張も最大に達し、乱闘や小競り合いも又見られたが、最悪の状態には、ならなかったようだ。⬇️ (4月12日付け)

援助金(返金しなくていい) :以前にも配給されたが、今回再び2ヶ月分の配給が決定した。赤色とかオレンジ色地帯とかで、営業が出来なくなって深刻な経済破綻に陥っている商業人達が対象となる。⬇️ (4月13日付け)

たぶん来週に、営業再オープンについての日の決定が討議されるだろうと、Giorgetti経済開発担当大臣が、語った。具体的には、まだ言えないが、感染者数などの数字は、良い方に向かっていると、つけ加えた。⬇️ (4月13日付け)

同日に、今度はCirco Massimo(古代ローマの戦車レースの競技場跡)で抗議集会が開かれ、全国から人々が集まり、営業日を具体的に発表しろと、抗議した。Campania州では、道路上などで店を開く商業人達が、彼等の営業用マイクロバスや小型三輪車などで、Caserta (Napoliから約38km北) 出入り口付近の太陽の高速道路1号線をふさいでしまい、妨害行為のデモを実施した。 (4月13日付け)

Covid-freeの島々 :。。。以前Postino でも報告したと思うが、ギリシャ政府はまず島々から、接種運動を始めていき、今年の夏はCovio-freeの島々をつくり、観光にそなえようという方針を実施してきた。観光者の予約は好調らしい。それを受けて、イタリアでも、やりたいと言っている人々もいる。。。⬇️Covid-freeの島々 ? 出来ると思う。もし他の国がするのだったら、何故我々Italia が出来ないと言うのか ? それをやるかやらないかで、経済的に差がすごく開くに違いない、と言っているのは、 Garavaglia観光大臣である。夏のシーズンを救うために、ギリシャみたいに島々の住民を優先的に接種させるという提案に対しての、大臣の返答である。しかし、Emilia-Romagna州 (州都はBologna) の、Bonaccini知事や、Fedriga州会議長からは、反対の声があがっている。 (4月12日付け)

Campania 州(州都はNapoli) :De Luca知事談 「 政府方針の、over 80才と虚弱組、の接種が終わったら、我々の州は、”年令ごとに接種を” という方針を もう追わないで、経済復帰に関わる人々優先に接種を行なっていきたい。その旨を、Figliuolo 接種運動緊急委員には、報告済みだ。私が不服に思うのは、他の州に比べて、我々の州には、ワクチンが少なく届いた。又 Aifa (イタリア薬品公社)が、ぐずぐずしていて、Sputnik ワクチン使用を、まだ認めない事だ。我々としては、Italia の州の中で、最も厳しく制約・規則を守ってきた。だが、全部守っていけばそれでいいという訳でもない。これからは、経済回復を中心にして、事を進めていきたい。”年令ごとに接種を” だけを目標に進めていったら、この目標が終わった時点で、我々の経済は、目茶苦茶(めちゃくちゃ)になっているだろう。」⬇️ (4月12日付け)

Figliuolo 委員からの、即返答 : ワクチン接種運動は、国を挙げて、一丸となって進めていかなくてはならない。接種対象になる人は、まず伝染病にかかりやすい弱い体質の人達からだ。⬇️ (4月12日付け)

Gelmini州政務大臣も、De Luca知事に答えて….. 問題が起きたら、落着いて事に対処しなければならないが、政府としては、まず弱い人から優先的に扱っていくことを第一使命と考えて、ワクチン接種運動を練った以上、それを大切に厳しく守っていきたいと思っている、と述べた。 (4月12日付け)

イスラエル1年以上 国を閉ざしていたが、5月23日から、ワクチン接種をした観光客は、この国へ入れるようになる。どの国から入ってもいい。健康省と観光省の発表である。最初のうちはグループだけ入国できる、というのは、個人に比べて監視しやすいからであるという。観光客は飛行機に乗る前にPCR検査(ウイルスの有無を見る)をし、到着した空港内で、血清検査(ウイルスに対抗できる抗体の有無を見る)をしないといけない。⬇️ (4月13日付け)

イスラエルでは、4月18日から戸外でのマスク着用は、義務ではなくなるという保健省からの法律が出た。この国で、マスク着用義務は、ほぼ1年間に渡って続いたのだが、建物内では、まだ必要であるとの事だ。 (4月15日付け)

ギリシャ :Covid-freeの島々の企画を進めているこの国が具体的に決めたのが、4月19日から、観光客がワクチン証明書か、無感染証明書を持参したら、隔離期間無しに、ちまたに散っていけるということである。どこの国からの観光客が対象になるのかというと、ヨーロッパ連合国、アメリカ合衆国、イギリス、セルビア、イスラエル、アラブ首長国連邦である。5月14日から、全面的に国境が開く。観光省よりの発表。 (4月15日付け

)Italia – 4月16日に2回目の接種をした人 : 431万0696人(7, 23%) – 上述日までに1回目の接種をした人 : 1021万3739人(17, 13%)

*合計、1452万4435人 24,36%のイタリア人が、1回目も完了者も含めて、4月16日までに接種した。

Italia – その日だけの感染者数.. 死亡者… コロナ検査者:

4月14日…1万6168人… 469人… 33万4766人

4月15日… 1万6974人… 380人… 31万9633人

4月16日…1万5943人… 429人… 32万7704人