そぞろ歩き(ゆっくり鉄道)2021年12月11日土曜日

。。。最初に、豪華列車 ” 甘い生活 ” の10のコースとやらを書き始めて、しばらくしたら、あまりポピュラーでない場所が次々に出てくるので、おかしいなあと思いました。 でよくよく見ると、”ゆっくり旅の鉄道路線” コースのリストに、いつのまにか紛れ込んでいたのが分かり、ガックリ….というので、落着いて見直した結果、ようやくたどり着いた豪華列車のコースを、書き始め載せましたが、その ” ゆっくり旅 ( Turismo lento) の鉄道路線 ” コースというのが全国にいろいろあって、地味ながら結構面白いと思ったので、少し書き出してみます。。。

🚂 Ferrovia della Valsesia ヴァルセージア鉄道 :

Novara – Varallo Sesia 間。

Piemonte 州 ( 州都はTorino)。アルプスの谷間 ( Valle alpina) を流れるSesia川… から名付けられていて、この川が与える恩恵は大きいようです。Italia で一番緑が多い谷間と言われているらしい。カヌー競技場として、Italia でも指折り数えられていて、2001年にヨーロッパ選手権が、2002年に世界選手権が開かれました。従って、カヌー、ゴムボート、いかだなどでの川くだり技術教えの学校も見られます。

ケーブルカーが、 Sacro Monte(聖なる山)と Varalloを結び、Villa Becchi ヴィッラ・ベッキ スポーツ総合センター等、話題も多い。

Sacro Monte di Vallo は、2003年からUNESCO に指定されています。

Gattinara …..ガッティナーラ市は、住民が7700人位というこじんまりとした市ですが、赤ワインで大変有名です。濃くといい 香りといい、素晴らしいですが、秘密の一つとして、木の樽の 中で、35ヶ月間 寝かせたりするからかもしれません。

Ghemme ゲンメ 市、といっても、3700人の住民だから、borgoかな、の 赤ワイン…..

Sizzano 等のワインと、ワイン好きの人は Piemonte州を 回ってみるのもいいかもね。

🚂Ferrovia del Sebino セビーノ 鉄道 :Lombardia 州(….. Milano)。Iseoイゼオ湖 ( 別名Sebino 湖とも呼ばれる) 周辺。Milanoから約90km東に行くと、このIseo湖があり、この周辺は、湖、川、森、森林、アルプス ( 頂上3593m )も見え、実はこの湖は、中央アルプスの終わる果てにあるわけで、自然との関わりが素晴らしい場所…..borghi が、清らかな雰囲気の中に寄り添っていたりするのが、印象的です。2018年からUNESCO指定になりました。

🚂Transiberiana d’italia トゥランシベリアーナ・ディタリア (イタリアのシベリア横断鉄道.):

Abruzzo州(…. L’Aquila)。豪華列車 “甘い生活路線” でも、少しふれたかと、思います。 海抜328mのSulmona ( この州の内陸部にあり、Romaとほぼ同じ緯度 )から1268mまで上がっていきます (傾斜が最高で28%あり)。この路線も従来から存在していて、今年は、5月14日から運行されているそうです。La. Majella 国立公園の中を走って行くわけで、現在運行されている列車は、Isernia が終点で、運賃が、大人で36~40€、小人は22~25€。Sulmona ー Isernia 間は、豪華列車”甘い生活”に組み込まれる時には、Isernia の手前のCarpione駅までになるらしい。

2021 年4月22日から、このMajella国立公園は、Majella Geo Parkとして、UNESCO に仲間いりをしました。

Ferrovia dell’Irpinia イルピニア鉄道 :

前述の、イタリアのシベリア横断鉄道は、アぺニン山脈を、北から南へ、車での距離だと 75km位で、とりあえず 降りていくコースでしたが 、今度は、アペニン山脈を、西から東へ、そして場所としても、もう少し南へ降りる…..Campania州 (州都は Napoli )の Avellinoから、アペニン山脈の Irpinia 地帯を越えて、西の Puglia州の Rocchetta Sant’Antonio へといくコースです。

Avellino…SalzaIrpina…Montemiletto….Paternopoli….montemarano…..Montella…..Nusco…..Lioni…..Conza- Andretta- Cairano…..Calitri….Pescopagano…..Monticchio…..Monteverde….. Rocchetta Sant’Antonio 。全長が119km。

この鉄道路線は、1892年~1895年という早い時期に完成しましたが、華々しく利用されたわけでは、ありませんでした。なぜかというと、線路は平坦でなく、クネクネとしていて、陸橋も多かったりで、全国的な交通網に組み込まれず、地方で役立つという程度だったからです。第二次世界大戦中、線路が破壊され、中断してしまったようです。それに輪をかけて、Irpinia地帯に 1980年地震が起こったので、決定的に使用不可能に なってしまいました。

2016年8月22日から、RoccettaからConza へと、徐々に徐々に、部分 、部分で開通していったようで、全線開通が 2018年5月26日になりました。観光用路線になっています。

Avellino から始まり、Rocchetta Sant’ Antonio の終点まで、その間11の駅が あります。全部は紹介できませんが、任意に拾ってみると…..:Avellino…..県都。住民約5万2700人(2021年8月)。観光の街。イタリアで一番古い ブドウ栽培とワイン醸造学の学校が設立された所でもあります。 Francesco De Sanctis 農業技術研究所 、1879年設立。Salza Irpina…..住民約720人(2020年11月)。古代ローマ時代から、この地域に塩水がわき出ていて、塩を製造していたのだそうです。Montemiletto….住民約5300人(2017年11月)。中世時代のBorgoが 良い。のんびりするのに最適。プールもあり、ナポリ風ピザのバラエティーに飛んだ種類には、目玉が飛び出てくる !!!Conza – Andretta – cairano….この駅は 1982年に造られましたが、ここに町はなくて、ここで降りてから 、この駅名にもなっている 三つの町に行くという一番近い町でも、9km離れています。(駅だけあるなんて、西部劇の映画で、こんな風景見たことがありそう)。Rocchetta Sant’Antonio…..住民約1730人(2021年1月)。1709年、一人の農業者が、土地用に 聖女マリアに水を 乞い願った所、与えられたという、その後この清水は、病気治療に使われていった そうです( La Madonna del Pozzo )。 (続く)