戦争からのブーメラン 2022年3月24日木曜日

Italia – ウクライナからの輸入品 :
とうもろこし(10年前まで、イタリアは、自国の自給自足で足りていたのが、現在は、53%を輸入している。ウクライナからも 輸入大) 、ひまわりの未加工油、穀類 等。

ウクライナから UE27ヵ国に向けての輸出品は、2020年 総額 54億€ ( 約 7097億3944万8966円 )で、イタリアは 第10番目の 輸入国だという。
(2月26日付け)

Italia – 磁器陶器製造業者 :
ガス使用の業者は、大変だ。ある北イタリアにある この種の業者は、2021年12月のガス支払いが 800€ 位(10万5000円位)だったのが、現在は 2550€位(33万5500円位)に なってきているという。ロシア向け製造で、便器とか 器とか、ロシア向けのサイズを、製造している。
(2月28日付け)

Italia – パン屋/ケーキ屋 :
borgoで有名な 、Calabria州のTropeaの近くにある Vibo Valentiaの、パン屋でもあり ケーキ屋でもある業者が、もう製造を中止するしかないと 嘆いている。パスタの値段を、2倍にしないといけないそうだが、わずか1ヶ月後に パスタみたいな製品が 2倍になるなんて、考えられないではないかと、言っているわけだ。ガス支払いが、戦争以前は 5000€(約65万8000円) だったのが、現在は 5万€(約658万円)になってしまった !!! らしい。
(3月8日付け)

Italia – 穀類状態 :
そもそもウクライナは、1900年代始め 、ヨーロッパの穀倉と呼ばれていた位に、穀類栽培が盛んだった、というのは 平野が多く、気温といい、アフリカの乾燥地帯と違って 湿気も適度だったからだ。現在、世界で一番の生産国は ロシア、次に アメリカ合衆国、カナダ、フランス、そしてウクライナとなっている。
イタリアの穀類市場を見ると、戦争で ウクライナやロシアからの 小麦が入らなくなっているが、細かく分析してみると、例えば、2021年 1月~10月で、パン用小麦 ( il grano tenero ) を12万2000トンをウクライナから、7万2000トンをロシアから 輸入したが、これは 全部の 5%に当たる。パスタ小麦 ( il grano duro ) に関しては、ウクライナからの輸入は なく、ロシアから5万1000トンの輸入で、全体の2,5%に 当たる。

イタリア農業総同盟の Lasagna 副会長 (ラザーニャは名字。トマト、戦争、という名字もあって、名字に敬称がついていないと、 最初の頃は 読んでいても意味がわからない時があった…. )によると、イタリアでは、小麦に関しては、ガス値上げの方が、手痛い打撃なのだそうだ。肥料製造にも、ガス値上げが響くとか。それとは別に、とうもろこしが、ウクライナから入ってこないのは、大問題だ。とうもろこしというのは 家畜動物のエサであり、ウクライナでは、とうもろこし生産が盛んである。イタリアでは、2021年 1月~10月にかけて、 イタリアで使用する とうもろこしの40%を輸入に頼ったが、その内の11%は、ウクライナからである。
(3月8日付け)

。。。TVニュース(3月23日)で聞いた所によると、政府は この事についても検討中であるが、とうもろこしの種まき時は 4月と迫ってきているので、早急に 答えを出さないといけないようだ。。。

Italia – 靴 :
ロシア人は、made in Italyの靴が大好きだそうで、別にスペイン広場にあるような有名ブランドではなくて、中堅の、地味だがしっかりとした イタリア製の靴が、ロシアで人気なのだそうだ。この工場は、そういうわけで、主にロシアに向けて 製造 輸出しているというが、この所 ロシアの通貨のルーブルが 下がってきているので、支払ってもらえなくなってきているという。
戦争以前は、1ルーブルが150€位だったのが、今日のレートを見ると、114,50€位だ。これは戦争の影響なので、政府が 靴業者に、何らかの援助をするべきだとの声も、上がっている。
(3月16日付け)

Italia – 見通しは…. :
来月はもう4月だが、Covid前の経済状態に、イタリアは まだ 戻れないだろうと、政府中央統計局のBlangiardo会長は 語っている。特にあまり豊かでない家族は、大変だろうという事らしい。将来の経済状態を予想するのも 難しく、その日その日を生きていくしかない現在であると、述べている。
(3月21日付け)

Italia – 泣く子もだまる :
ローマの検察庁は、引き続き ガソリン、ガス、電力の値上げについて、捜査を続けているのだそうだ。刑法501条からみて、投機的な工作が あるとして 捜査中なのだが、とりあえず、具体的な名前は、まだ挙がってきていない。そして、財務警察は 検察庁から捜査を依頼され、動き始めているという事である。
(3月21日付け)

Italia – 値下げ :
ウクライナ戦争の影響を憂いての措置 、という名目の下で、ディーゼルと ガソリンが、1リットルにつき 30,5セント(25%の物品税値下げ + 22%の付加価値税)の値下げになる。今日から発効になったのだが、あるドライバーの話では、5店のガソリンスタンドを回ってみたが、未だ値下げは実施されていず、聞いてみると、値下げ以前に仕入れた時のガソリンが終わったら 値下げする、ということらしい。で、1ヶ月間有効となる。
(3月22日付け)


月日
国名…新感染者…新重症者(合計)

3月22日(火)
イタリア….9万6365人…-8人(455人)
日本………..2万0231人…-14人(937人)

3月23日( 水)
イタリア….7万6260人…11人(466人)
日本………..4万1038人…-21人(916人)