イタリアの、地中海に浮かんでいるエルバ島。もう少し正確にいうと、Toscana州 ( 州都はFirenze ) 南部の沖合い 20km位の所にある小島で、横に小さく細長く浮かんでいます。もちろんToscana州に属しています。
エメラルド色の海、輝くような砂浜….そればかりではなく、文化 , 芸術 , 歴史 , 食事とワイン ….海の幸はもちろんの事、Capanne (カパンネ) 山からの 伝統的な 味わいのある土地の風味….特に この山からの トスカーナ海岸線、コルシカ島へ続いていく 島々、等は、息をのむような 素晴らしい光景を、私達に 見せてくれます。
赤い湖 :
Rio Marina ( 島の東にあり、Cavoの少し南 ) にある 、エルバ島の鉱山公園 ( Parco Minerario dell’isola d’Elba) の中にあり、血のような赤色と黄土色が かもし出す 不思議な色合いの 小さな湖を前にして、私達は、月の表面のような、 荒涼とした 場所に立っているかのような 印象に 襲われます。はるか昔のエトルスク/ 古代ローマの時代から近年まで 、ほぼ休みなく 鉄の抽出が行われてきた場所で、過去に使用された 錆びた トロッコ( 運搬用の手押し車 )等が、ほったらかしにされてあるのを見ると、労働者の姿が 浮かび上がってくるようです。
Portoferraio (ポルトフェッライオ) :
住人1万2000人位 ( 2021年度 ) の、こじんまりとした1500年代の 旧市街 ( il centro storico ) が広がっており、城、館、路地、坂道階段、教会などを楽しみながら 歩き、真っ青な海と共に、 のんびりと過ごせる、憩いの場所です。
この町はエルバ島の 北の海に面していて、ナポレオンも この島に流刑になった時、ここに上陸し、この地で 10ヶ月ほど、過ごしました。1814年5月3日~1815年2月26日の 出来事です。最後 彼は、仮面付きカーニバル祭の夜に、逃亡したのですが…..
Cosimo I de’ Medici( コジモ 一世 デ・メディチ )……..1519年 生~ 1569年 没。トスカーナ大公。あの有名な Medici 家の子孫。彼は、トルコ人の襲撃を防ぐために、Portoferraio に、要塞を築きました。
1548年に、要塞が Cosimo I により造られ始めます。Forte Falcone ( 近年改築されて 、内外部 共に 見学可能 ), Forte Stella , そして Linguella 塔 .。
Linguella 塔….ずんぐりとした 八角形の塔。ここからの景色も素晴らしいが、この塔の内部は、国立考古学博物館になっています。博物館に 造り替えられたのは 1988年で、2階に分かれ、この地は 紀元前から、海洋商業の航路になっていましたから、海底から いろいろな物が 引き上げられています。
ギャイエの砂浜 ( la spiaggia delle Ghiaie) ….
エルバ島は、100以上の砂浜がある、その中でも この砂浜は、ピカ一でしょう。330mの長さで広がっている、そして 浅い海底が 手に取るように すぐそばにあるのですが、うち寄せる波が引き 又うち寄せる、その繰り返しで、 海底の小石が 、角が取れて磨きがかかり、 素晴らしい白さで、私達の目に 飛び込んできます。
サハラ砂漠から吹いてくる 暖かい 乾いた 風が、地中海を渡ってくる間に 湿り気を帯びて 、この砂浜に届く時は、海底の小石の白さが より キラキラと、目にまばゆいばかりに輝きます。
1971年から、生物学保護地域になりました。捕獲は 何であれ 禁止されているので、海中には、豊富に 植物や魚が生息をしているので、*スノーケリングの天国です ! こういう浅い海では、子供も 水中メガネだけで、結構 楽しめるようです。
*スノーケリング…. スノーケル、水中メガネ、足ヒレを着用して、水面から頭を上げないで、海中を 見ていくスポーツ。スノーケルとは、呼吸するための管を口に加える そういう器具。プラスティックや合成ゴムで、出来ている。
2016年から、この砂浜には、強力な照明が設置されたので、真夜中の海水浴も 楽しめるそうだ。完全に安全だと書いてあるが、この強力照明があるから安全なのか、もしかしたら警備員もいるから…..しかし 警備員までは、給料を払う余裕なんて あるのかなあ…..安全なのかどうか知りません、 現場で 聞いてみて下さい。
Portoferraioから 1,1kmの 近さ。無料市バスもあり、2022年は、6月11日~9月14日まで 運行。この砂浜だけでなく、Padulella, Capo Bianco , Sottobomba , Seccione の砂浜にも 止まる。時刻は:8:25 , 9:30 , 11:25 , 12:30, 14:25 , 17.20 , 18:25 , 19:30。
自家用車だと、簡単にすぐに着いてしまうが、少し簡単でないのが 、たぶん駐車場探しだろうという事らしい。
(続く)
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