。。。いよいよ 5番目ですか、古代ローマの青空は 現在までも 繋がってきています。Circo Massimo から、上を見上げてみましょう ( マア 自分ちの庭からだって同じなんですが……) 。。。
Tarquinio Prisco ( タルクイニオ・プリスコ)
在位期間は 紀元前 616年 ― 578年 (38年間 )
。。。この王は、田舎臭い 古代ローマだったのを 、歴史に残る偉大な古代ローマに 変えました 。。。
Tarquinio Prisco は、お父さんが裕福なギリシア商人で、古代ギリシャから やって来てTarquiniaへ住み着き、 エトルリア人貴族であったお母さんと結婚をして 、2人の間に生まれた子供です。
ただ お父さんが異国人だったので 、Tarquinio Prisco は エトルリアの社会で 官職につけず、しかし政治欲に燃えていましたから、妻の勧めもあり、別の街、古代ローマへ….外国人にも門戸を開けていたので…. 引っ越しました。友人達を引き連れて にぎやかに 引っ越しをしたようです。古代ローマの 西部にある ジャニコロ (トラステーベレ地域 ) の丘にさしかかった時、一羽の鷲が飛んできて、この未来の王の帽子をつかんで一旦飛び去りましたが、再び戻ってきて、この王の頭上に落としたそうで、その事は、偉大な将来が待っているという吉に、受けとめられました。
彼は、Tarquiniaから 引き連れてきた 友人達に にぎやかに 取り囲まれ、お金も バンバン使い、しかし優雅な仕草で人々を魅惑していき、古代ローマ4番目の Anco Marzio 王でさえも、好意をもって、夫婦に接していきました。Anco Marzio 王は、最初 Tarquinio Prisco を、アドバイザーとして迎え、やがて 息子達の保護者として優遇していきます。
Anco Marzio 王の 死 (暗殺ではなく、ベッドの上で 死ねたようです ) 以後、Tarquinio Prisco は、Anco Marzio王の息子達を ローマから遠ざけ、自分は 王として 立候補をします。彼は、演説家としても 政治家としても 優れた素質を発揮して 人民を 夢中にさせ、やがて新しい王として 歓呼して、迎えられました。
彼が最初に手をつけた仕事というのは、ローマ南部の la Lega Latina 族や、東部の Sabina 族を征服しようという、要は 商業発展に必要な 主要道路を押さえたいという事だったようです。
ある地域は 抵抗もなく 降伏したり、別のある地域は 激しく抵抗をして闘いました。Nomento , Fiede , Apiolae , Collazia 等の地域が 次々に 古代ローマの傘下に 入っていきました。。。これらの地域の名前は 現在でも使われているようで、当たり前のように受け入れていましたが、実は 一つ一つの歴史が 込められていたんだという 、今更ながら 驚きの感が 横切ります…今頃、何を言っているんだって ? まあ…..。。。
抵抗もなく屈した部族は、ローマの市民権をもらえ、抵抗して征服された部族は、 奴隷として扱われたようです。どちらの場合でも、住居区域は、ローマの七つの丘でも まだ人々がバラバラとしか 住んでいない 丘を、あてがわれました。
Tarquinio Prisuco王は エトルリア人だったので、古代エトルリアの文化を 浸透させていき、元々商人だったので、商人、農民、技術者、牧畜者 等を優遇していき、その中でも エトルリア人だと 議員等 高位な役職を与えていきました。又、エトルリア人住居区域を 将来の Foro Romano になる場所のすぐ近くに、もうけたりしました。
建築面でも著しい成果を見せました。例を挙げると、
・古代ローマを取り囲む 新しい壁を 造り始めた。その前の壁というと、溝みたいな 境界線を記すという、最初の ロムルス王の時代の物だった。
・Vesta 神殿 ( アイネイアスが持ってきたという 聖なる火を、この神殿の中で 巫女達が 守っていたという )と、彼女達の宿舎 建築の着手。
・天の神ゼウスに捧げる 偉大な神殿を、カンピドーリオ( 又は カピトリーノ)の丘の上に造り始めた。彼の時代は 土台造りで終わったが。
・将来の Foro Romano 、又 Circo Massimo となる場所は沼地のようだったので、水を 取り除き始めた。
・水を干して乾いた土地 になったCirco Massimo で、競馬などの競技を、やり始めた。
・Cloaca Maxima ( クロアカ マキシマ)は、下水 / 排水溝であるが、それを将来の Foro Romano となる場所の地下にも造り、排水工事をしていったので 乾いた土地になっていき、それは 古代ローマ時代を過ぎても 機能を果たしていった。もちろん 現在でも 、Foro Romano以外でも ローマの地下をあちらこちら走っているといわれているが、まだ未探検の場所が多い。
エトルリア世界の 古代ローマ征服…エトルリア人自体は ローマと闘ったりして 負けて 融合されたり、エトルリア人は最後には 古代ローマの中に、溶け込んでいったようです…..は、古代ローマ文化に多大な影響を 与えました。古代ローマはそれまで、牧畜をベースとして 、自然界のそれぞれの物には、霊が宿っているという 考え方だったのが、エトルリアや 古代ギリシャからの影響で、それぞれの物をまとめている何かを擬人化し、神格化して名前を与え 信仰するという風習に変わっていったようです。
信仰場所も、個人の家の中が多かったのが、信仰目的のための建物 (=神殿 ) へと移っていき、エトルリア文化で生まれたシンボルは、古代ローマにも 受け継がれていきました。
例えば :
・ 木の棒を束ねた物と斧は、処刑者の生と死を決定できる シンボルと見なされて、権力のシンボルマークとして エトルリアで使われていたのが 古代ローマに受け継がれ、何世紀にも渡り このシンボルは生きていき、例えば ムッソリーニも ファシズムのマークに 取り入れたようです。
・ トーガと呼ばれた服装もそう。
・ 勝利の凱旋パレードもそう。勝利者は 勝利のシンボルとなる物をもらい、2頭立て( 又は4頭立て) の馬車に乗って、町中の道路を練り歩き、多勢の人々が 歓呼して迎えるという風習。
Tarquinio Prisco王の死は、ベッドの上ではなく、暗殺されたようです。誰から ? どうも 4番目の Anco Marzio 王の息子ではないか、という事らしい。
伝説の部分も多いようです。もしかしたら Tarquinio Prisco 王 の時代、実際にローマは 、エトルリアに支配されていたのではないか …..だから Tarquinio Prisco王は、エトルリアとローマを 支配していたのではないか…..又は、2人の Tarquinio 王が 存在したのか ? こうなると お手上げ !
実際に遺跡として残っている物を、注目しましょう。
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