ある日の事、久しぶりの休日がめぐってきました !! その頃は 毎日といっていいほど仕事をしていたので、やっと !!! 休み….. 今から考えるともったいない話です…….久しぶりにショッピングをしたりしてのんびりしていた所に、リリ~ンと電話, 「 あなた、今どこにいるの ? お客さま達お待ちかねよ !!!」…. バティカン博物館の前で….. アシスタントさんがたまたま何人かのお客様を案内してきて、ついでにガイドにあいさつしようかと待っていたのが来ない、ということで電話になったらしい。聞いた私、ひえ~~!!! と立ったまま凍りつきました。これ又落着いて、落着いて….. 震える手で手帳を開く、穴があくほど見つめても、仕事なんて書いていない、直前になってtappa bucho みたいな感じで、緊急に引き受けたのを書いていなかったのか…..こんな事をしている暇はない、すぐに行かなくては !!!….. と、焦っているうちに、まもなくアシスタントさんが、「 ア、ゴメンゴメン、あなたじゃなかったわ!」という事で、おしまいになりました…..全くもう……. ガイドを殺そうと思ったら、この手に限るわね…… アシスタント時代、何もかも一人で事をおこして、汗をかいてしまったという例です……… 早朝に△Xホテルから、添乗員さん無しの小グループの出発の際に、注意事項を言った後に、空港に引率していくイタリア人添乗員さんに引き継ぐという仕事があったのですが、どういうわけか、ここのホテルと同系列の、 別の hotel と勘違いをして、そっちの方に行ってしまった。そっちのホテルに着いて、チェックインカウンターの人と駄べり、おトイレに行き、座って落着いた所で、間違いに気がつき、ギョッ !!! となった、私が犬だったら、両耳が、ピーンと立ったに違いない !! 出発時間まで、あと15分しかない、ない、ない~~ !!! すぐにサッと立って、あとは一目散にそのホテルを走り去りました。ギリギリで間に合ったが、最低の注意事項はしないといけないので、グループは10分遅れてホテルから出ていった。空港に行く途中で誰かの交通事故でグループのバスが止められ、長蛇の列になったら、この10分間が命取りになるんじゃないかと、まあ気をもんだこと !! 我々の仕事って、本当に心臓に悪いわ !! ずいぶん前ですね、Napoli-Pompei1日ツアーで、朝バスでNapoli郊外にさしかかった時でした。まずはPompeiに行こうとNapoli は素通り、そのまま南へ、Napoli湾沿いに25km位下ればいい、と、ところがバスがNapoli 手前の高速道路上で、ストップしてしまったのです。何kmにも渡っての車の数珠(じゅず)つなぎ Read more
ガイドはつらいよ(バティカン博物館喧騒) 2021年2月6日土曜日
バティカン博物館観光を、 皆様一度はなさったかと思いますが、素晴らしいオペラ作品で満ち満ちていましたね。え、そんなのわからなかった ? 長~い廊下の中で、延々と続く人々の洪水の中を歩いていったのが、印象に残っているって ? マア無理もないですね、観光シーズンになると、1時間で、2000人位だったかな 、あの300mの廊下を歩いていくわけですから…… どうしても静かな時に行きたいというのであれば、閉館間際がいいです、ポツポツとしか人がいない。ラファエロの間にも誰もいない、ラファエロと私だけ、なんて 泣けてきませんか ?
ただしこの博物館は一方通行で道順が設定してあるので、最後か、最後に近い所でシスティーナ礼拝堂鑑賞になるのですが 、 ガイドと一緒だと、システィーナからすぐにサン・ピエトロ大聖堂へ抜け出られる扉が、そこに遅くたどり着くと 閉まってしまうので、これ又むずかしいのですが……… サン・ピエトロ大聖堂に行かなくていいのなら、問題ありません。
その反面、春は観光シーズンですから、混み合って入場するだけでも一苦労、という日々もあります。
そういうある日、オプションツアーがあった時の話です。入り口で集合になっていました。30人弱の参加者があり、普通に進行させるだけでも大変です。
集合時間前から名前を確認していき、結局2人足りない、会社に電話、10分待て、来ない(集合時間はもう過ぎている)、そして現場を離れるOkをもらってから、予約のほうの列に並ぶ。予約していても 列があるのだからすごいですね。普通はマアマア列なしで入れるのですが、時々こういう異変も起こる。
長蛇の列だと、まだ来ていない人がいても、もう並び始めないとやばい。添乗員さん付きだったら、とりあえず来ている人を連れていってもらって、予約列に並んでもらうことも出来るのですが、無しだと それも出来ない。というので、そういう時は、いいよと言ってくださるお客様に、ツアーの看板を掲げて残っていただく、私はグループを連れて、列の後ろにつく、その時に別のお客様に目印のアンテナを掲げてもらって ( このアンテナを渡す、というの、わりと人気があるんです、みんな、やったー!といって喜んで写真の撮り合いをする時もあるぐらい…..) 、誰かガイドみたいな人が近づいてくれば、「 マイ ガイド、ゼヤー、」 って言って、私を指差すんですよ、と言って、看板を持っていてくださるお客様の方に戻る。 ただ列が進みすぎて、アンテナを持っているお客様が、入口でコントロールをしている係員と話しをする羽目になる事は避けたいので、列が短ければそのような事は 頼めない。とっさの判断をしなければなりません。
そうして、列をして並んでいたら、電話がかかってきたので答えたら、日本の何処かの代理店からで、2人のお客様が集合場所を間違えた事に気づき、そちらに向かうので待っていてほしいと おっしゃっていますが、という内容だった。私「……….. 」
いついらっしゃるかわからない時点で、ウズが巻いている人混みの中で、知らない者同士が合流するというのは、至難の技なのです。しかも列は進んでいっている。ガイドが持つアンテナにくっついている目印なんて、紛れてわからなくなる位のボリューム感に人が溢れている入口近く….. 入口で、予約を見せる時に2人がまだだったら、入らないで待つ事になるが、時には前日予行演習までして集合場所を確かめたお客様が、グループの中にいらっしゃったりすると、もちろんイラついてくるのも充分にわかる、ごもっともです。
というので、断った。
入り口で予約確認の後に、セキュリティーを通過して、入場券を購入し、グループにはその間トイレに行ってもらう、集合、それから4ヶ所あるうちの指定された1つのイヤホーン引き換え場所に全員で行き、と書いてみると, 淡々と事が進んでいるようにみえますが, とんでもない、全部の行為を、イヤホーンを借りるまでは、地声で叫び、人が渦を巻いている中で行うのですから、私も参加者も、顔が引きつってくるわけです。トイレのあとの集合時でも、確認済みのお客様が少し別の方を見て 気を取られていて Read more