そぞろ歩き(仮面の彼ら) 2022年4月16日土曜日

。。。そぞろ歩き(カーニバル)( 2022年2月5日)、そぞろ歩き(カーニバル)続き(2022年3月26日)に続いての 、この記事です。。。。。。

日本語が不確かになってきている現在の私としては、イタリア語の他に、日本語までも辞書をひかないといけないという情けなさ…..今、お面と仮面の違いについて 調べてみた所、お面は 、お面の顔自体が主役の場合で、中で かぶっている人は、極端にいうと 誰でもいいらしい、だから例えば、能を演じる時のお面がそう。仮面というのは、中の本人を隠すのが目的だから、お面自体は、どんなお面でもいい、と、まあ こんな風に解釈をしました。でもカーニバルで使用する時は、両者の意味が 混ざっている時があるような気もします….

。。。。。。Postinoのカーニバルの記事で、仮面 (その時は ”お面”という言葉を使ったかと思います)は 、自分を隠すのに都合がいいから、古代のカーニバルから 使用されていたと、書きました。

カーニバルになると、仮面をかぶった 又は 顔を隠した 道化人が、よく出てきますが、イタリアの20の州には、一州につき、たいがい一人か 数人の道化人が いるようです。私達日本人観光客にとって、一番ポピュラーなのが、Pulcinellaプルチネッラと呼ばれている ナポリの道化人でしょうか…..

16世紀に劇が 生まれた際、主に二つの特徴が見られました。一つは、俳優達が 即興で演じるという空間が多かった事、もう一つは 仮面をかぶって、ということでした。ヨーロッパで 初めて、といってもいい位に、俳優達は 演じるという芸術において、プロとして、登場してきました。la commedia d’arte ( 劇芸術)と、呼ばれていきます。

我々日本人としては、Pulcinellaは 面白い登場人物なので、少し触れてみたいと思います。イタリアの各州の それぞれの道化人を見たい人は、次の言葉で、検索して下さい: Maschere regionale italiane 。。。

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そぞろ歩き(カーニバル) 2022年2月5日土曜日

。。。2月は カーニバルのシーズンです。何で2月に カーニバルが多いの ? と考えていましたが、恥ずかしながら、経済的理由で、という結論に、私としては たどり着いていました。2月は寒いから人々は閉じこもる、外に出ない、だから カーニバルでもして、ワッと 景気をあげて、消費文化を盛り立てようとする、と 思っていたのですが、そうはどっこい、起源は やはり カトリック教やキリスト教、そしてそれ以前の、古代ローマ、古代ギリシャ時代に、と 繋がっていくようです。。。。。。イタリア各地に、神出鬼没の道化人 (ナポリの Pulcinellaプルチネッラなど)……. は、”ゆっくり鉄道” の記事を書いている時に 浮かび上がってきた 素材なのですが、道化人、カーニバル、というように繋がってきたので、物事は始まりが肝心、まずは順番に、何がどうしてこうなった、というのを 見ていきたいと思いますので、又々付き合って下さい。。。古代ギリシャ時代 :紀元前530年頃に戻ります(古代ローマはその頃、7人の王様時代の末期 )。ディオニソス神 ( バッカス神 )は、元々植物の神様だったらしいが、まもなく 酒の神として、敬われていきます。彼へのいろいろな祭りがあった中、1年に1回、3月後半~4月前半にかけて、最大の祝賀/祭りがあり、古代ギリシャ劇場で、悲劇か喜劇を演じることも、その祭りのうちの一つでした。コンクールでしたから、最後に 順位が つけられたそうです。実は、それ以前から 祭り自体は あったようですが、それに加えて 民族を一つにまとめる為にも、利用されていったようです ( ムッソリーニ ?! もそうでした )。皆がワーッと騒ぎ、雰囲気を高めさせ、そこで指導者が サッと 民族を自分の持っていきたい方向に、もっていく…..ですから その時期は、全ての活動は中止になり、国をあげての総イベントとして扱われ、裁判も休止、囚人も一時 自由になったそうです。春は Read more

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