そぞろ歩き(アイネイアスの息子)2001年5月15日土曜日

真実の口がある S. Maria in Cosmedin教会の前あたりに、丸い小さな神殿があります。覚えていらっしゃる方も多いでしょう。その神殿のそばに、テーベレ川が、流れていますが、そこが、古代ローマで一番古い波止場があった所です。古代ギリシャや古代スペインなどから、オリーブ油なども運ばれてきた、ので、そのあたりに、チャイナタウンではないが、一種のギリシャタウンがあったんだと言われています。

昔は何事をやるのにも守り神が必要でしたから、その丸い神殿は商業の神様に捧げられたと言われています。商業の守り神って ? そう、アポロです。

さてSanta Maria in Cosmedin教会の地下に降りていくと、大きな古くさい石が積み重なっていますが、それがヘラクレスに捧げられた感謝の祭壇の一部なのです。

昔々その当時、その一帯で、Caco カーコと呼ばれる巨人が住民を苦しめていました。そういう中にヘラクレスが、先ほどの波止場に牛を連れて上陸しましたが、Cacoが牛を奪ってしまったので、ヘラクレスは怒り、巨人を殺したのです。住民達は喜び、感謝の印として、その祭壇を彼に捧げました…….考古学か神話か…….

……… その祭壇から、3人の男性が歩き始めています。誰かって ? Enea ( 覚えてますか ? アイネイアス、トロイア戦争から逃げだした英雄 )、Evandroエヴァンドゥロ王 ( Palatinoの丘の王様 )、そしてEneaの息子 ( Ascanioアスカニオ ) です。息子は手に、Penatiペナーティと呼ばれる家の守護神 ( 国家の守護神でもある ) を、持っていますが、これはトロイアの街から逃げ出す時から持っていました。

Penatiは、家の一番奥まった大切な所、つまり食料が保存されている場所に、祭られました。そういう場所は台所と、考えられるわけで、炎、聖なる炎も見られます。(今では、簡単に炎を得られますが、昔はね….. 大切だったんでしょう)

Enea が本来Penatiを持つはずでしたが、彼はたくさんの人を殺しているので、汚れた手で持ってはいけないらしく、だから息子がいつも持っています。この3人は、ブラブラしながら、すぐ近くの、将来Foro Romano Read more

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