そぞろ歩き(愛されたイタリア人)続き 2022年3月17日木曜日

1929年(33才):パリでは、2つの大学卒業証書があるにも関わらず、土木作業員、ペンキ屋、パラマウント映画のエキストラなどをやりながら、反ファシズム運動を 地下活動として行いました。

しかしイタリアで荒れ狂っている社会状況を、 フランスで聞いているだけでは 我慢できず、偽パスポートでもって、再度イタリアに 入国してきます。

別に 婚約者(その当時は、Matilde Ferrari ) に会う為でもなく…..そういえば 彼が出来た 最大の愛の表現といえば、フランスのニースの隠れ家に、彼女の名前をつけるのが、精一杯だったようですが。

モーターボートで送ってきてくれた同志達は、イタリアに帰ってきて波止場にモーターボートを繋いでいたところを、警察に逮捕されました。同志達は その辺りを楽しんで 戻ってきたと言い張ったのですが、通じなかったようです。

パリ、ニース、パリ、ジュネーヴ、そして 相変わらず偽パスポートで、Chiassoキャッソウ(スイスの南端の市)から 、イタリアへ 再入国。

あちらこちらの街を訪問し、ミラノで、ムッソリーニ暗殺計画を練ります。ローマの ヴェネツィア宮殿で ムッソリーニは ファシズムの本部をおき、そこで職務を行っていたので、その宮殿の地下の下水道に、時計式の強烈な爆弾を仕掛けるという案をたてましたが、よく調べてみると、警報が 張り巡らされ、監視も厳重だったので、ここでの実行は断念したようです。

。。。後に大統領となって、彼は 式典をするために 、ヴェネツィア広場に行く度ごとに、 宮殿を見たでしょうが、感無量だったでしょうね…..その度に 人知れず いろいろな思いが 彼の頭の中を、駆け巡ったに違いありません。表面は 知らん顔をしていたくせにね !! 私達ガイドだって、もしも宮殿が 爆破されていたら、別の説明をする事になったかもしれない ……。。。

彼は あきらめず、 Read more

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そぞろ歩き(愛されたイタリア人)2021年1月15日土曜日

。。。そろそろ、イタリアのMattarella大統領の任期が切れ、まもなく 新大統領選挙が、今月後半に始まります。いつだったか、Mattarella大統領がどこかを訪問していた際に、1人の子供が何かを質問したら、彼は、私は年を取ったので もう疲れたからこれ以上は したくないと答えていました。

7年間が、大統領任期ですが、Mattarella大統領は 80才 。大統領というのは、やはり それ相当の年令でないと、安定感に欠ける雰囲気があるし (では、Macron大統領は、どうかって ?….さあ….)、かといって7年間というのは やはり長いですね。私が茶の間に座っている間に、彼は今日は シエナ、明日は アルジェリアと、飛び回っているのですから、又今日は女性を守ろう、明日はボランティアの人は素晴らしいなどと、毎日どこかでスピーチをしている姿を見ると、健康も頭脳保持も、中道左派も右派も考えながら、と 並大抵では ないと思います。

次期の候補者選びは、難しいようですが、大統領というのは、国で 最高の権利を持つわけで、戦争を始めるのも、法律施行も、彼のサインでOkになるという、軍隊の最高位にもいるわけで、なりたい人には、たまらない魅力でしょう………..ですから 誰がなってもいいというわけではない、しかも国民が直接に選ぶのではなく、国民が選んだ政党 ?! の 議員達が選ぶという…..納得出来ない…..ずいぶん前に 候補者探しの時に、ソフィア ローレンはどうだろうか、なんて言う冗談みたいな声も聞かれたという事ですが…..今回もまた、嘘でしょうみたいな声も 飛び交っているようです…..

さて 大統領の職というのは、イタリアが共和国になった 、第二次世界大戦後に生まれたのですが、国民に愛された大統領というと、やはり あの人が、あげられるでしょうか….。。。

Sandro Pertini サンドゥロ ペルティーニ (1896年 生 ~ 1990年 没 93才 )

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