ビターオレンジのマーマレードジャム作り

田舎住まいの我が家の庭には、何本かのセビリアオレンジの木があります。(ローマは大都会ではないので、少し郊外に行くと広大な田舎になるのです)セビリアオレンジは、ヴァレンシアオレンジと異なり、苦みのある酸っぱいオレンジなので、マーマレードにします。

イタリアでは、ソレント半島にもオレンジを沢山育てている場所がありますが、なんと言っても一番大きなオレンジの果樹園は、シチリアのカターニアからシラクーサにあります。

さて、冬の私の仕事のひとつにこのマーマレード作りがあります。毎年違ったレシピで一風異なるジャムを作るのも楽しみのひとつでしょうか。

今年のオレンジはこんな感じです。元気そうでしょう。

今年の第一回目作品は、こんな感じでやってみました。

① 収穫したオレンジを洗い、大きなボールに水を浸して一日つけておきます。その際、割りばしで沢山の穴をオレンジに開けておきます。

② オレンジを二つに割り、種を取りながらオレンジジュースを絞ります。中に残るオレンジの実はスプーンで取り、オレンジジュースと一緒にお鍋に入れます。

③ オレンジの皮も細く切って、お鍋に入れます。

④ オレンジが隠れるくらいにお水をお鍋に入れて、弱火でコトコト煮ます。焦げないように木のスプーンでときどきかき混ぜます。

⑤ 2時間くらい煮たあと、お砂糖(ジャムではオレンジと同量と言われますが、私は少なめ)、今回は1キロのオレンジに500gのお砂糖。レモンを絞ったものを加えて、また沸騰させます。10分くらい煮て、出来上がり。

⑥ 予め沸騰させたお湯で消毒しておいたジャム用の容器に熱いうちに入れ、蓋をしてひっくり返しておきます。真空パックにするためです。こんな感じです。

私は朝食のトーストに使ったり、紅茶に蜂蜜がわりに入れたりします。

イタリア人の友人たちは、クロスタータやマフィンなどのお菓子などに使ったりしている人もいるようです。

何しろ農薬を使わないので、体には非常にいいのではないかと思っています。

平井由利

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