羊の群れ、小川には鴨・・・ローマ市内とは思えないのどかさはまさにゲーテの描くカンパニアロマーナの世界。地下鉄駅FurioCamilloから数分のところにあるカッファレッラ公園内には古代遺跡も多く点在しますが今回はエゲリアの泉をご紹介します。 A pochi passi dalla metropolitana arrivi al Parco della Caffarella e già stai nella famosa Campagna Romana. Oggi vi porto al Ninfeo di Egeria.
オレッキエッテの作り方 Orecchiette pugliese
南イタリア プーリア州で最も伝統的なパスタと言えばオレッキエッテ。小さな耳のような形をしているところから、小耳パスタと名ずけられています。特別な日にはこのような手打ちのパスタを作って、お客様をもてなすのもいいですね。 もちもち感がやはり市販のものとは比べ物になりません。 L’orecchiette è la pasta più tradizionale della regione Puglia. La pasta fatta a mano e’ decisamente imparagonabile a quelle confezionate. Comunque è molto divertente! Jasga www.japanesespeakingguides.com
ジャニコロの丘が正午になれば Cannone del Gianicolo
ローマの素晴らしい眺望が楽しめるジャニコロの丘。ここからは毎日正午きっかりに空砲が打たれます。市内中に響きますが間近で聞くと迫力も違います。 Un salto al Gianicolo, per godere il panorama di Roma e puntualmente a mezzogiorno c’è anche una sorpresa….la famosa cannonata! JASGA ローマ公認ガイド協会 www.japanesespeakingguides.com
Jasgaローマ日本語公認ガイド協会
Jasgaローマ日本語公認ガイド協会ローマでプロフェッショナルな観光ガイドとして活躍する、日本語公認ガイド全員で結成したガイド協会です。 公認ガイドとは、イタリアのそれぞれの州による厳しい試験を突破し、営業活動の免許を得た観光ガイドです。免許証を必ず提示して観光案内をする必要があります。 試験の内容は、考古学、歴史、地理、最低3ヶ国語の能力を問われるもので、筆記ならびに口頭試験があります。イタリアの法律では、無免許でガイド業を営むことは固く禁じられており、高額罰金の対象になります。このサイトでは、会員のそれぞれの目線からローマを紹介します。
古代ローマにおける女性の役割
古代ローマにおける女性の生涯は簡単なものではありませんでした。父親が、生まれてきた子を生かすか否かを決定する権限を持っていたと言っても過言ではなく、生まれたばかりの娘を引き続き生かして母乳を与え始めさせるのか、さもなくば捨て子にするのかを決定していたのは紛れもなく父親でした。女性の思春期はあっという間に過ぎ去り、女性の婚姻は12歳から認められていたため、早々に20〜30歳年の離れた男性との婚約が成立しました。時には、結婚年齢に至らない娘を将来の夫の家へ住みこませるようなこともありました。妻は夫に忠誠を尽くし、出かける際はベールで頭を隠します。2世紀までは、既婚の娘を一方的に父親が取り戻す権利を持っていましたが、2世紀以降、新たな法律により、娘の意向を重視し、女性の権利を保護していこうとするようになっていきます。離婚は認められていましたが、信じられないようなプロセスを経ることがありました。というのは、離婚後一時的に、その娘を子供が欲しい知人に子供を産ませるだけのために預けるというような事もあったようです。父親が亡くなると、娘は自由の身になるのですが、いずれかの保護者を必要としました。
時が経つとともに、厳密には法的に管理能力がないとされていたものの、裕福な女性は財産を自分自身で所有していくようになります。いずれにしても女性の社会での役割は母親という地位を全うすること。しかしながら、子供の幼年期死亡率は20%、出産とともに母親の無くなる確率は10%でした。このような女性の不安定な出産はやはり貧しさによる乏しい栄養摂取の影響を大いに受けていましたし、あまりに若くしての結婚年齢にも問題があったわけです。法的には12歳とされている女性の結婚年齢も、実際のところ、それまでの年にすでに相手方に預けられているということがしばしばありました。中絶も行われていたものの、頻繁に、いかがわしい医薬品を使用することにより、結果として母体の毒殺に繋がることもありました。医師は、既婚の女性の中絶に関しては、秘密裏に取り行ったと訴えられることを恐れ、なるべく避けていたようです。
初代皇帝アウグストゥス帝は民法で、既婚の女性に対し、市民権を持つものは3人、解放奴隷は4人子供を産むよう定めています。この頃から、特に資産階級の少子化を懸念していたのが伺えます。古代ローマではなぜこのように出産率が高くなかったのか? 理由は一つではないはずですが、水道管に使われる鉛が人体に影響を及ぼしていたとか、出産と同時に死亡する女性の割合が高かったなどが考えられます。ですから、女性は3度子を産んだ後、たとえ3人共すでに死亡してしまったとしても、完全に夫との性行為を控え、夫には妾を持つことを認め、生まれてくる子にローマ市民権を与えていたのも、なるべく長く生きながらえる方法の一つだったのです。男性は通常婚姻外の子を愛さず、妾の子は割合簡単に中絶をさせていました。女性には夫絵の忠誠が求められていましたが、逆に、妻に忠誠心むき出しの夫はそれなりに世間から疑胃の目で見られたものです。矛盾に満ち溢れた中で、帝政期から男性は社会の変化への対応を余儀なくされていきました。
2世紀から女性は徐々に権利を獲得していきかけたものの、女性は男性より劣るものであり、信用に値しないというキリスト教社会の到来により、つかの間の出来事でした。
Anna
Fontana di Trevi
Nell’attuale Piazza di Trevi termina uno degli undici acquedotti della Roma antica che rifornivano di acqua l’Urbe: l’Acquedotto Vergine che fu costruito nel 19 a.c. quando regnava l’Imperatore Augusto. Il motivo della sua costruzione fu quella di rifornire le Read more
In giro per i castelli romani…
A pochi chilometri da Roma, gioiello dei castelli romani, Castel Gandolfo, non ha bisogno di presentazioni. Il palazzo Pontificio di progettazione maderniana, residenza estiva dei Papi; la collegiata di San Tommaso da Villanova, commissione di Alessandro VII Chigi a Read more
皇帝アウグストゥスのノーモンの神秘
ローマは、世界で一番オベリスクの本数が多いと言われ旧市街に13本存在します。初代皇帝アウグストゥスが遥か2000年以上も昔にエジプトのエンポリから運ばせたのがはじまりといわれます。
そのうちの一本が現在イタリア下院議事堂・モンテチトリオ宮殿前の広場にあり、ノーモンもしくはグノモン(Gnomone)と呼ばれ日時計の一種として使われたオベリスクです。これにまつわるお話がとても神秘的で古代の人々の占星学に対する熱いロマンをたまらなく感じるのです。 その話を今回は皆さんにご紹介させてください。 ローマにカンポマルチオと呼ばれる地区があり、そこは共和制時代に造られたセルヴィアヌスの城壁の外でアウグストゥスの時代に土地開発が行われ次々と多くの建造物が作られていきました。その一つがこの高さ22m近いオベリスクであり、さらに台座に乗せられるとこれは驚くべき巨大なノーモンの日時計の針として高々とそびえ立ったのです。古代の人々はノーモンが太陽の光を浴びて造られる影の動きを見て、時の移り変わりを知ったのです。 紀元前10年ごろの出来事です。
その後すぐ アウグストゥスは、このオベリスクから100mほど東にアラパチス(ARA PACIS)と呼ばれる白い大理石の祭壇も紀元前9年に完成させています。(現在はテベレ川沿いにあり博物館となっているので見学可能です。)現存する古代最高の芸術作品の一つとして知られ特に質の高い浮彫は有名です。現在は色が落ちていますが実は鮮やかな彩色が施されていました。この祭壇は、共和政後期に内戦が繰り返され苦しい時代を生きたローマ人にとって アウグストゥスによってもたらされたローマの平和(パクスロマーナ)の象徴であると同時にこれから始まる帝政時代のとこしえの平和を祈願する祭壇となりました。
そこで40年近く前の話ですが、あるドイツ人考古学がこのオベリスクとアラパチスとの関係性について驚くべき見解を残しています。 その話のポイントは、以下の通りです。「皇帝アウグストゥスの誕生日が9月23日でちょうど秋分の時期と重なります。毎年その日の日没の際 背後から夕陽を受けこの巨大なノーモンは、アラパチスの入り口に向けてピタリと影を落とすのです。こうして神聖なる太陽の光、そしてその影によってアウグストゥスのもたらした平和(の祭壇)とを結び付けていたのです。」 これは、長い間 学者たちの間でも支持された説として研究対象となりました。 ところが、数年前 さらにセンセーショナルなニュースが流れました。インディアナ・ユニバーシティの考古学者Bernard Frischer教授が発表した新しい研究によると なんと前説が完全に否定されてしまったのです!NASAのホライズンシステムを使用して3Dで当時の太陽の動きのシミュレーションをしたそうです。するとノーモンの影は9月23日ではなく10月9日にARA PACISにかかるそうなんです。毎年この10月9日は、パラティーノの丘にあるアポロ神殿祭の日となっています。アウグストゥスは アポロ神に対する信仰が以前から深かったとして知られています。パラティーノの丘のアウグストゥス所有の敷地内にある時 雷が落ち、そこは神の降りた神聖なる場所とし、自宅に隣接させて壮大な太陽神アポロの神殿を建設しています。その竣工式の日が紀元前28年10月9日というわけです。 ちなみに 紀元前31年のアクティムの海戦において アウグストゥスはアポロ神を守護神とし、、対するポンペイウスとプトレマイオス朝エジプトのクレオパトラの連合軍はディオニソス神を掲げて 戦っています。そしてアポロ神のご加護がありこの戦いはアウグストゥスが勝利に導かれたという話があり それから約3年後にこの神殿も完成されています。
そこでFrischer教授は、完全に発想の転換をし、180度角度を変えてこのオベリスクを見たのでした。この10月9日の日暮れ時にFlaminia街道(現在のVia del Corso)側から立って真っすぐAra Pacisをみるとなんとその向こうに美しく重なり合うオベリスクそしてその先端になんと神々しい夕日が丸く神秘的な光を放つのです。アウグストゥスによってもたらされた平和と太陽神アポロとが一体化する神秘の瞬間を捕らえているのです。ご存知のように、太古から人類に恩恵を与え続ける太陽の光は 我々にとっては最高のエネルギー源となります。まさに今は無き古代のパワースポットがここにあったのです。これは年に一度の太陽とオベリスクそして祭壇がおりなす強大な光のスペクタクルショー!と言っても言い過ぎではないと思います。 いかがですか? 私は、このミステリアスな一瞬を想像するだけでまたローマの限りない魅力の虜となってしまいます。
美山留璃子
L’amore nell’ antica Roma
Come non iniziare questa rubrica con l'amore? D'altronde Roma è proprio l'anagramma della parola latina Amor. Che importanza aveva l'amore al tempo dei romani? La leggenda delle origini a dire il vero non ci fa pensare ad unioni consensuali Read more