Capri !!!

Capri !!!

Capriでは、週末の人混みがすごいというので、Marino(名前、この名前は名字としても使われるので、少しまぎらわしい。男の子名には Marinoでいいが、女の子は Marinaとなる ) Lembo(名字)マリーノ・レンボ Capri 市長が、手紙を書いた。宛先は、Campania 州知事と、警察首脳陣である。状況把握の為、又 港での乗り降りや 町の中心地などをより良くコントロールしたい為、警備員の増加を願いたいというのが手紙の内容である。(7月19日付け)

Capri市長は、週末にマスク着用の条例を出した。期間は、7月31日までで、時間は 18:00~翌朝の4:00までとなっている。(7月21日付け)

Capri で、この週末(7月18日~19日)に、 3人の若者が 感染している事がわかった。彼らはローマからやってきた8人グループのうちの3人であり、casa vacanza(カザ ・バカンツァ = 一軒の家やアパートを、全部なり、部分的なりに貸す。台所があるのがいい ) に滞在していた。すぐに、地方保健局により、コントロールが 始まっている。(7月23日付け)

Postino の若気の至り:

Capriは古くから、避暑地として知られてきました。アウグストス皇帝 ( 初代ローマ皇帝。イエス・キリストと同時代の皇帝) も、晩年はCapri で、過ごしたりしたぐらいです。

もう20年位前になりますが、その頃 私はNapoli/Pompei 日帰りツアーの仕事もしていました。ただ今ほどはCapriはあこがれの地としては、日本人にとらえられてなく、Pompei が やはり目玉商品でした。

ある日Pompei 見学の後、Napoli 湾に沿っての道路を走っていた時の事です。Pompei から、25km位 北上してNapoliに戻っていく形になるのですが、午前中 Pompei そして昼食をして、Napoliを車窓で、というスケジュールでした ( もちろん 反対の場合もある。午前Napoli, 昼食、午後Pompei)。

遺跡の中に入ると、古代Pompei しいては、古代Romaの歴史に触れるので素晴らしいのですが、歩くとなると、Pompei はやはりしんどい、オリジナルの古代Romaの道路を歩いたりするわけですから、2000年前はいざ知らず、現在のそれは凸凹があり、歩きにくい。朝早くその当時は、 7:15~ 7:30には、Romaのホテルを出てきている、ということは, 何時に 皆(私も)起きたのかな ? というので、疲労が段々と たまっていく、が、 とりあえず、歩いた後に ご飯を食べる事が出来て、お腹が一応満ち足りてきた。

という事で、人間は普通どうなるか ? そうですよね、もう眠気が襲ってきて どうしようもなくなる。皆は眠る、私も眠りたい、だが そうは出来ない、中にはしっかりと目を開けている人もいるのですから、せめてNapoli圏内を離れるまでは、ガイドは緊張しているところを見せないといけない……

で、何らかの説明をしていくのですが、その時は、Capri についてしゃべっていました。と、一人の若い女性 ( ハネムーン カップルだったと思う)が、突然立ち上がって、Capriの方を指差したのです !!! 「Capri ~~!!! 」とまで 叫んだのかどうかまでは、覚えていないが、 マア びっくりしたわ !!

エ ? ガイドは前を見ていたはずだから、なんでその女性の突然の行為を見れたのかって ? 実は、皆が眠りそうだなあという状況になったら、私は、バックミラーを見たり、振り返って後ろを見たりしながら、全員が眠ってしまうのかどうか、様子を みるわけなのです。一回、しゃべり続けていたら、ドライバーから、後ろを見てごらん、と言われて そうしたら、全員が眠っていた、というのを経験した事があり、ガクッときて以来、サルも人間になっていこうか、ということで、振り返るようになった…. 全員が眠ってしまったら ジャア 私も…… . というつもりだったのですが、(冗談、冗談 !! 旅行会社の方々、冗談ですよ! ) ところが、いっぺんに 目がさめてしまいました !!

その当時、Capri行きツアーは、まだ盛んではなく、確か 10人以上集まったら催行、だったと記憶しているので、たぶん Capriツアーが成立しなくて、Pompei ツアーに参加したお二人だったのかもしれません。

その時、Capri島はくっきり、ハッキリと見えていたのです !! ひょうたんを寝かせて、その上半分だけが 見えて浮かんでいるような小さな島、普通モヤだか排気ガスだか知らないが、見えない場合が多いのですが、だから一年に数回位 見えたら いい方でしょうか、それが 手に取れるような感じで、その時、きれいに見えていた…….. Capriの町も見える位だったかもしれない…. その日はサンサンと陽光が振り注ぎ、その昔、酒の神バッカス もこのあたりに寝そべりながらワインを飲み、Capri 島を見ていたと言われている… …. 私が 説明している時に、ちょうどCapriが姿をあらわしたので、思わず彼女は、立ち上がったのかもしれない。

そういう素晴らしさが全部そろった一瞬を彼女は見た….. これは、雨の日にCapriに渡り、青の洞窟は強風の為に入れなかった、足元も濡れ、Capri の町のお店もさえなく、島の上に上がっても雨雲でおおわれて いて周囲は何も見えない、というよりは、どんなに良かったか…..誰でもが経験できるという代物(シロモノ)ではなかったわけで、その時の情景が 頭に焼き付いたようだったら、下手にCapriに行ったよりも、素晴らしいCapriツアーを、彼女は身体で感じた事になる……..

その事を、彼女に言ったのかって ?

20年前は私もまだ若く、経験も足りなかったのか、こういう発想は全然浮かんできませんでした、残念…!

あ、まだしゃべりたいが 次回にまわします。