人間はつらいよ(ああクリスマス! ) 2022年12月30日金曜日

私の家の横を、トラクターが 屋根無しの 自動車を引っ張りながら、その上には、 サンタクロースと 2人 ( ! )のトナカイが乗っていて、鈴をチリンチリンと鳴らしながら ゆっくりと、歩くように走っていきます…….” ああ、やってられないなぁ ~ 、のどかな所に引っ越してきたんだなぁ ~ ” という思いで 、シミジミと 今年も心が満たされました。

ボランティアでやっているのか 日当が出るのか、少し興味がありますが、ボランティアだったら、” オ ~ ここは 不思議の国のアリスか ! 大の男が4人で よくも頑張るなぁ ” という驚き !!

今年 イタリアは、背水の陣を 敷いているようです。3年目のCovid で、マスクもとれた ( 衛生関係は まだですが ) 、政権をとった右派は 、商業発展を選挙のうたい文句とした以上、何としても クリスマスを盛んに持っていかないと …..、人々も 今までのうっぷんを吐き出すかのごとく “普通 ” を、謳歌( おうか) したがっている…… どの人には どういうプレゼントを あげたら喜ばれるのかという サイトも現れた….. 街行く人を つかまえて、今年の プレゼント額は いくら ? という例年の インタビューも、TV で流されています。もしかしたら 去年のインタビューを 流しているのかな 、という思いもわくが ( 失礼 、冗談です、冗談 ! )

サン・ピエトロ広場には、恒例のクリスマスツリーが、立てられましたが、このツリーは、ああだこうだという争いの末に、やっと、立てられました…..

実は 小さな 182人住人の Rosello 村が、12年も前から バチカンに 、どれかのもみの木を贈りたい と願ってきたのだそうですが、この度 やっとバチカンが本気でこの願いに取り組み、数ヶ月前から バチカンの 庭師達 が、その村の付近の山を 歩き回り、あるもみの木に、これだという白羽の矢を 立てました。すぐに 柵で囲まれ、切り出すばかりになっていたのだそうです。ところが、Rosello村は、Chieti県、Abruzzo州に属するのですが、都合の悪い事に、村の領土は、隣の Molise 州にも広がっていて、庭師達は、Molise 州にまたがっていた領土から、これだというのを 見つけ出してしまった ….. 結果として、11月16日に サン・ピエトロ広場に持ってこられ、これから 1月中旬ごろまで、広場を 華やかにします。この木は 62年の寿命を保っていたそうで、高さ 26mという事です。

誰が贈ったかというと、結局 話し合いの結果、予定通り、Rosello村から、従って Abruzzo州からの贈呈ということに決まり、Rosello村から Monaco村長が サン・ピエトロ広場にやって来て、感激の談話を 残しました。

持ってこられたこのもみの木は、白もみの木 で、赤もみの木 と、少し違うようです。

全く白いわけでは ない….が、赤もみの木と比べると、幹も葉っぱも 白っぽく、寿命がかさむと、灰色っぽくなるのだそう。赤もみの木の方が、数としては 、断然 多いんだそうです。

イタリアといえば、スキーも Ok ! 今年 スキー客は、満杯の域に達しました。

Livigno(リビーニョ )を、見てみましょう。ミラノから 230km 北北東へ、スイス国境に近い アルプス山脈 にある 海抜1816mの、6900住人の町で、最低/最高温度が -8°C/-1°C ( 12月30日現在)なのですが、スキー客の予約が、2月末まで満杯という、嬉しい悲鳴を あげています。ところが、もうこれでいいわ、とストップする Livigno 魂では ないようです。考えたのが 部屋が満杯なら 、氷の部屋を新たに造ろう、というので、ホテルの中庭に、一軒独立の 小さな小屋を氷で作りました、なかなか の趣(おもむき )で、ただの小屋ではなく 玄人デザイン建築でしょう。内装も内壁も氷。ベッドの土台は 氷だが、マットレスを はじめとして、その上下も、5000mの山上で山男達が使う ような寝袋の材質が使われていて、掛け布団も革製。ワインや果物(本物 )が部屋に置かれていて、夕食もホテルのレストランで 無料、洗面所は ホテルの内部にあり、そこで身支度を整えてから、おもむろに 氷の家に入る。お値段は 一泊 700€(約9万9000円 ) 。予約者は いるのだそうです。

。。。プレゼントというと、誰でも 一つや二つは 苦労話を持っていると 思います。私の友人は まだ子供が小さかった頃、セイラームーンの魔法の杖を、クリスマス直前で 見つけなくてはいけなくなって、ローマの街を 探しに探したそうです ! イタリアでも おおいに流行り、イタリア人のお母さんでしたが 、足が棒になったと 言っていました 。。。過去の話かと思っていたら、日本の便りを聞くと、今でも 両親は必死で探し回っているとか….いづこも同じ 秋の夕暮れですか….愛すべきは ご両親ですね 。。。 たかだか プラスティックの あの一片が、とは 思ったらしいですが、悪夢となって 迫ってきたそう….やっと、Tiburtina 通りの 奥の方で見つけた時の、あの一瞬 の感激 ! オー、今年の宝くじはこれか ! と 思ったそうです 。

私の思い出はというと、私の方も まだ子供が小さかった頃の話しですが、どうやら 子供と主人が 一緒になって、私にプレゼントをあげようという話しになったらしい、で、子供が 主人に 何か買ってきてくれと 頼んだようです。主人は 用事が重なり なかなか買いに行く時間が出てこない、というので、 なんと、私 が買いに行く羽目になりました !! それも、こっそりとだから、最後にプレゼントされる時に、えーっと驚いたり、本当 !! これがちょうど欲しいと思っていたのよー!! と言わなくてはならなくなってしまった ( そりゃあ本人が選ぶんだから、間違いはないが )。

当日、渡された時に、さて、本当 !! とか、これが欲しかったのよ、とか、叫びたかったんだけれど、口を開けると、ヒステリックな笑いが出てきそうで 口を開けられない、口をしっかりへの字に結ぶしかないんだけれど、頬の筋肉は勝手に動いて、微妙に歪む….. あの時は、本当に苦しかったわ……. 。。。

次回1月3日と、1月6日(イエス御公見の日で 祝日) は、冬 休みにしますので、1月10日から、再び お目にかかりましょう。1年の計は、元旦にあり、なんてやっていたら、あっという間に クリスマスがやってきました !

中国の感染者数が 心配な、今日この頃です。2023年が 全世界の人にとって、良くなる年であるように 心から 願っています !!! 。。。