普通の生活をしたいだけ(イラン)2022年12月6日火曜日

事の始まり :

22才の マッサ・アミーニ Mahsa Amini さんが、テヘランで今年 9月13日に逮捕され、9月16日に 病院で 亡くなった。逮捕された理由は、ベールを 決められたように 被っていなかったからだという。権威筋のいう所によると、急な 心臓発作で 亡くなったらしいが、家族は、そんな事は ない、彼女は 健康そのものだったと、言っている。

彼女は、北西イランの シリア・トルコに近い Saqqez( 約13万の住民で、県庁所在地)に 住んでいた。お父さんは 公務員、お母さんは 主婦、弟が一人という 普通家族で、9月13日に バカンス/ ショッピング ということで、家族で、イランの首都 テヘランに車で向かっていた所、高速道路の入り口の @**道徳警察のチェックポイントで止められたようだ。で、その時に 彼女は * ヒジャブの 決められた使い方をしておらず、一ふさの髪の毛が少し 出ていたというので、逮捕されてしまったらしい。。。車の旅で、そりゃあ 少し位 乱れて( ? )いたって、普通だと思うのだが。。。

* ヒジャブ…..女性は、ベールでもって 頭・首・肩を覆わないといけない、髪の毛は 全部ベールの中 という 、イランが女性に課している 法律。イスラム教の教えから くる。目だけが見える ブルカが理想らしいが、一応 顔は、全部 見えていても 許されるようだ。1981年に定められ、1983年に 外国人にも 義務付けられるようになった。家の中でも 外でも、家族以外の男性がいると、このベールを着用しないといけない。

** 道徳警察…..道路上で、服装などについて 、国民が 決められたように 着用しているかどうか 、モラルが 守られているかどうかを見張る役目の警察で、毎年 夏になると、女性達は大変らしい。

例えば 首都のテヘランを例にとると、6月~9月の気温は もちろん 30°以上、最高で 36°~38°C になったりもする中、どうやって ヒジャブを着用して、外出しないといけないのか …..汗だくだくだく、なのは、間違いなし !!

女の子が、お父さんと外出する時、身分証明書を持参していなかったら、道徳警察がやって来た時、この男性は誰だ、と聞かれて、いくら口で お父さんだ、と説明しても ダメらしい…..

彼女 アミーニさんは 細かく言うと クルド人であるとか。クルド人は、自分達の言語や文化を持っているのだが、オスマン帝国滅亡(1922年 ) 後、クルド人民共和国を立ち上げたものの、イラン軍により 解体され、現在の所、トルコ、イラン、イラク、シリア、ソビエトだった時の 山岳地帯、に分散して 住んでいる。しかし やはり 自分達の国を持ちたい為かどうか、どこの国とも 摩擦が生じ、紛争が絶えないようだ。。。もしかしたら これも アミーニさんが 過度に 暴力を受けた 原因に なっているのかもしれない。。。

何人かの証人が、幾つかの イランの独立的な報道機関に語った所によると、アミーニさんは、警官から殴られ 殺されたという。アミーニさんについて 弟は、「 警官達は、何が正しいのか 教えてやる、と 言いながら 彼女を 引きずっていった。そうこうしているうちに、私は 両親に知らせた。そして、我々は そろって、Vozaraにある 警察署へ 行って、わけを話したら、まもなく解放されるだろうと聞いたのだが……. 」と、新聞のインタビューに 答えている。

Kasra病院に この殴打が元で彼女は 運ばれたが、2日間の昏睡状態の後に、集中治療室で 亡くなったそうだ。彼女は 病院に運ばれた時、もう脳死の状態だったとも、伝えられている。何人かの医者は、「 脳に傷を受けていて、耳から血液が流れ、目の下に 打ち身、そして 骨折、出血、脳のむくみ があった。」と 認めているそうだ。

警察は、アミーニさんに ヒジャブについての 短い講義をした後に、帰ってもらったと、説明をしているが…..

弟は、「 亡くなった彼女を 見せてもらったが、顔面上に 傷があり、写真を撮りたかったのだが、許可してもらえなかった。そして 2日後に、警察は、彼女は 心臓発作で 死んだんだと、言ったが、彼女は健康だったので、信じられない。 」と、語っている。

数日して、解剖結果が、テヘランの 検死官機関から、発表されたが、それによると、殴打されて死んだのではなく、脳の病気、つまり 彼女が 8才の時にした 脳腫瘍を 取り除いた手術が原因となって、 死んだのだ。突然に意識を失い、地面に倒れてしまった、という事らしい。

家族どころか、皆が 皆、アミーノさんに 連帯感を 示し、政府に怒りを向ける反抗の 輪は、徐々に 徐々に 広がっていっている。

9月17日に、彼女の街 Saqqez で葬式が行われ、政府が禁じたにも関わらず、続々と群衆が 詰めかけ、” 独裁者に死を !! ” という反政府スローガンが、あちこちで 聞こえていた。

抗議は続く :

3ヶ月経っても 抗議は続いているが、その間 少なくとも 342人が 命を落とし、その中で 43人は、未成年だという事だ。この資料は、Iran Human Rights という 基本的人権を訴える Ong ( = 利益を求めない 非政府団体 ) が 調べた数字である。国連によると、逮捕者数は 1万4000人にも及ぶだろうとの 事だ。

抗議集会をなくす為に、イラン政府は 何人かの逮捕者達に、死刑宣告を 言い始めている。

イランの外務大臣は、「 西洋側やイスラエルの 007が、イラン破滅を ねらって、この内紛を 計画したのだ。イランは、リビアでも スーダンでもない。敵は、イランのまとまりを崩し、イランそのものを 破壊するのが、目的である。」と、twitter に載せた。

EU は、イランが、EU 議員達に課した 仕返しの罰に関して、納得出来ないと言っている。イランが、人道主義をを踏みはずしている事に対しての、EU議員の抗議は 正当だ、と主張し、イラン政府要人のEU議会への招待や、彼らとの直接接触を 中止した。

(10月17日付け )

又 死刑宣告 ….

現政府に 反抗をしたというので、又1人 死刑宣告を受けた人がいる。その人は、Fahimeh karimi さんという女性で、バレーボールのコーチであり、3人の子供の母親でもある。

彼女は、首都テヘランから 25km位離れた Pakdasht の街 ( 10万位の住民) で開かれていた抗議デモ集会に参加している最中に、逮捕された。理由は、抗議集会の リーダーの1人と見なされ、兵士側について、 デモを取り締まっている 人を蹴ったという罪らしい。

テヘランの * エビン刑務所に拘束中だったのが、Pakdasht の刑務所に移され、彼女の安否が 気遣われている。

(12月2日付け )

* エビン刑務所…..1972年設立だが、前身は あっただろうと思われる。秘密警察 Savak の管理。政治犯も多く収容されており、国際的にも 人道拒否の刑務所として 知られている。今年 10月15日に 火災が発生したが、原因は まだわかっていない。

数十年間の 古い法律で定められていた 道徳警察を 廃止する、と政府が 発表をした、と報道しているのは、il Guardian(イギリスの 大手日刊新聞 )であり、イランの Montazeri司法長官は、「 議会も司法も、この事について 検討をしている。」と、述べた。もう一度検討し直す グループと、議会の文化委員会が、11月30日に会合を開いたので、あと、1, 2 週間 したら、結果が出るだろうと、付け加えている。

司法長官は、「 司法機関は 道徳警察を定めなかった、我々は 関係ない。道徳警察を廃止したセクションは、又 それを定めたセクションでもある。」と、語っている。

(12月4日付け)

。。。現在まで 少なくとも 6人が 死刑宣告を受けているようだが、いくらなんでも 死刑を実行するような事は、しないだろう。。。

⛳️

月日

国名… 新感染者…新重傷者(合計)

11月 29日 (火 )

日本………12万7422人… +12( 334人)

( 内、検疫で+5人)

11月30 日 ( 水)

日本………13万8396人…+8人( 342人)

( 内、検疫で+8人)

12月1日(木 )

日本……..11万8201人…-3人(339人 )

(内、検疫で+11人 )

12月2日(金 )

イタリア…22万7440人…+70人(320人 )

日本……….10万9928人…+10人( 349人)

( 内、検疫で+5人)

12月3日( 土)

日本……..10万9591人…-8人( 341人)

( 内、検疫で+3人)

12月4日(日 )

日本……..8万9566人..+12人(353人)

(内、検疫で +4人)

12月5日(月 )

日本………4万7621人… -5人(348人)

( 内、検疫で+14人)