チルコ・マッシモ

皆様は、コロッセオに近い場所に、この Circo Massimoチルコ・マッシモというだだっ広い場所(600m以上 x 140m以上)が、あるのをご覧になったかと思います。紀元前600年頃は、農業の神様Consoコンソに捧げられた神聖なレースとして発達していったので、勝った馬が いけにえとして殺されていったという 、馬にとっては 割の合わないレースが展開していました。それから段々  普通のレースとなり、農業出身者達は、赤色チームだとか、色で区別されて勝利をきそい、強い人は金持ちになっていきましたが、古代ローマ市民権は、もらえなかったそうです。だから、例えば階級の違う女性とは、結婚出来ないとか、いろいろ…..  
  
中世の時代は、元々古代Romaの時代から 川が流れていたので、地下水としても健在で、穀類の為に、水車が回っていました。 
  
ムッソリーニ時代には、博覧会会場としても、使用されました。 
  
で、時々お客様から 「現在は、何に使用されているのですか ?」 と質問されたりします。全くの野原みたいですから自由に出入り可能なわけなので、人々のいこいの場所、ジョギングする場所、一度は、たぶん政治家かどうか知らないが、ヘリコプターで着陸していたのを見たりした、というので、要はいろいろと利用されていますが、目立つ使い方は、コンサート会場としても、利用されています。大晦日のコンサート、又はいつだったかイタリアが サッカーで、世界優勝してのお祝い会だとか、もちろん無料で行われました。 
  
例えば、2014年に、ローリング・ストーンズのコンサートが 6月にありました。このCirco Massimoの土地は Roma市の物ですが、その時に貸した料金としては、90万円位でした。その金額が、その当時の 誰にでも貸す金額だったのでしょう。掃除 (翌朝のゴミ掃除も、馬鹿になりませんでしたが)の費用は、Roma市が受け持ちました。 
  
それで どうなったのかと言うと、Roma市役所は、ケチョンケチョンに新聞などから、叩かれたのです。 
「あの天下のローリング ストーンズに、たったそれだけの値段で貸すなんて !!!  
馬鹿か、あほうか、我々は、ネギをしょったカモなのか !!」と、さんざんに言われた。 
  
。。。なんだか知らないが、ぬけている人、だまされやすい人、の事を、日本では 鴨、 イタリアでは 鶏と呼ぶのね。どちらも似ていて 面白い (よかったら何故なのか、調べてみて下さい)。イタリア語では、polloポッロ(鶏)と言います。自分なり、友達なりが言われているらしい時は、いつものように(?!)、相手の言っている意味がわからなくても  相槌を打つ、という事のないように。。。 
  
それから2016年に、Bruce Springsteenのコンサートが、又 Circo Massimo で、行われました。今度は、転んでもタダでは起きない精神で、貸し賃は、31万5000ユーロ(約3800万円位)、掃除代もSpringsteen側持ちで、2万2600ユーロ(約280万円位)でした。観客は、6万人位だったそうで、Springsteen 側は、しっかりと入場券も発売したとか。そうすると、ローリングストーンズの時も入場券を売ったわけだから、彼等は、超ボロ儲けをしたに違いない…..