今年7月1日から27日まで、シシリー島に、チュニジア方面から小舟やゴムボートなどで、9000人強の移民が流れて来て下船していて、そのうちの3000人位が、この島に残っている。どの収容所も、収容能力を、10倍以上も うわまっていて、コロナ感染者はシシリー島に残るが、そうでない移民の内で、脱走する者もあり、で管理がとても 困難になってきている。 (7月31日付け)⬇️
シシリー島は、もうこんな一杯の移民を収容できない、限界を通り越した!まもなく立ち去らせる条例を出す。政府はその為の飛行機を用意してほしい。こんな恥ずかしい強制収容所みたいな施設を、なくしてしまいたい !!! と、Musumeciシシリー島知事は、語った。
(8月22日付け)⬇️
シシリー島のNello Musumeciネッロ・ムスメチ知事が、条例をだした。それによると、ギリギリの期限として、8月24日24:00までに、hot spotホット・スポット(移民の、検査・指紋などの記録・滞在、センター)にいる全ての移民は、シシリー島からの立ち退きを命じる。というのは、コロナウイルス感染を予防する為の手段を、保証出来ないからだ、という知事の条例を出した。 (8月23日付け)⬇️
数時間後の内務省の見解 :
移民問題は、国の管轄に入るのであって、州の条例は、それに勝らない。シシリー島の現状の負担を、なるべく早く軽くしようと、検討している最中だ。
(8月23日付け)⬇️
3時間位後…..
内務省からのストップが かかったにもかかわらず、知事は、「私は止まらない、前に進む。」と言い、Facebook上 で「 hot stop は、国の管轄だって ? それなら責任も引き受けてもらいたいものだ。私が出した条例にこだわるよりも、何故政府は、ヨーロッパを相手にしないのか !!! 」と怒っている。 (8 月23日付け)⬇️
内務省の見解 :
イタリア各地方の安全性は、衛生的な面からみても、Viminaleヴィミナーレ(Romaにある内務省所在地の名前。Romaの7つの丘のひとつで、Terminiテルミニ駅の近くにある。Viminaleというと、内務省を指す時もある)が、まず優先させる目標だ。こういう移民に関しての複雑な問題は、各分野の政府間の有益な協力と、多大な責任感を要する。
(8月24日付け)⬇️
上述から数十分たって…. 正当だ、いやそうでない、といろいろ言われているうちに、昨晩も又58人の感染者が、Lampedusa ランペドゥーザ(チュニジアとシシリー島の間にあるイタリアの小島で、ワンサカとアフリカから、移民や難民がたどり着く)で出た。「 追加のPCR検査のタンポンは今日中に届くはずだ。私の出した条例は、政治的な主張ではなく、あくまでも、衛生的な面から考慮したものである。内務省からの見解を待つ。」といっているのは、相変わらずNello Musumeci 知事である。 (8 月24日付け)⬇️
上述の発表から、数十分してのMusumeci知事の話し :「Romaは、シシリー島の移民を解決する為の緊急対策を、何もしていないじゃないか !」と怒っている。「明確な法律を出さず、強制収容所みたいな物をつくり、テント村と呼ばせているが、そこはVizziniヴィッツィーニ市(と言っても何千人の町だが)にあった、何年も前から放置されていた軍隊の倉庫跡に作ったのであって、そんな強制収容所を想像させるようなものは、忘れてしまいたいくらいなのに ! 」と言っている。
(8月24日付け)⬇️
政府とシシリー島知事の間で、移民についての衝突が エスカレーションしてきている。
Italia Vivaイタリア・ヴィバ政党の、Davide Faraone ダビデ・ファラオーネ(上院での、この政党の代表者)が、Musumeci シシリー島知事と、Matteo Salviniマッテオ・サルビーニ議員に対して、シシリー島の経済をメチャメチャにするような警報を出すな、という報告書を、検察庁に提出した。
Matteo Salvini = Legaレーガ党首。去年、彼は内務大臣だったが、移民の乗っている船に下船許可を出さなかったので、憲法にある全ての人民に対しての項目、に違反しているというので 告訴され、近々裁判が始まるとか 始まらないとか、騒がれている。余談だが、Matteoはマタイという名で 日本で知られていて、イタリアで一番多い名前である。
すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である… 世界人権宣言第一条。国連総会で1948年に採択され、基本的人権として、イタリア憲法にも組み入れられている。
そうすると、Matteo Salvini氏が 反論した : 「 Conteコンテ(去年も今年も首相)、Zingaretti ジンガレッティ、Faraone、Matteo Renziマッテオ・レンツィを、密入国移民援助の名目で、告訴したいと思っている」(8月25日付け}
Matteo Renzi =Italia Viva党首。元首相。
上述から1時間ほどして、政府は、あらゆる法的行為を照らし合わせ、Musumeci 知事の出した法令に対し、なるべく早く異議を唱えるつもりである事を、発表した。 (8月25日付け)⬇️
政府は、正式にMusumeci 知事の条例に対して、異議を唱えた。「移民管理に関しては、国の管轄であり、州ではない。」というのが 主旨である。上訴は、シシリー島の州行政裁判所に提出され、相手側には、すでに通告済みである。
(8 月26日付け)⬇️
上述から、30分位して、Musumeci知事が声明を出した。「政府は、あくまで 彼等の管轄だと言いたいのだったら、よろしい、やってもらおうじゃないか、この数ヵ月何もやらなかった分も合わせて。シシリー人は、裁判中 自分達を守る為に、闘い抜くつもりだ。衛生的な面からみる保護政策は、あくまでも州の管轄である !!!」(8月26日付け)
。。。ここで時間切れ。。。
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