人間もつらいよ(里帰り)2021年1月9日土曜日

お客様達から、「 日本にお帰りになるのですか ?」と聞かれたりしますが、もちろんガイドも里帰りをします。まあ1年に1回位が普通かな ? 私はどちらかというと変則的で、13年間帰らなかった時もあれば、1年間に3回位帰った時もあった。

ずいぶん前に里帰りをした時でしたか、友達から、彼女の友人夫妻(イタリア人)の観光を、是非ともしてほしいと頼まれた事がありました。彼女が本来は案内するはずになっていたのが、出来なくなった、彼女のお母さんの病院へ付き添いで一緒に行かないといけないが、その日が変更になってしまって、ちょうど案内する日と重なった、というのが理由……..別にガイドしなくていいから、場所場所に案内さえしてくれればそれでいいから、お願い……. と言われ、え~~~!!! と驚きもいい所、しかも明日だって !! 何も準備していない、いろいろ言ってみましたが 拝み倒されてとうとう行く羽目になってしまったのです。京都見学案内…… 恐ろしい……. 通訳ではないのか…. 京都は、小学生の時に、学校から行ったきりなんだけれど….. マアなんとかなるだろうとは思うが………. やはり、お寿司を後でご馳走するから、にひっかかってしまったのか…….

次の日にお会いして見学が始まった。冷汗をかきながらも なんとか進行させる。と、奥様が 「 日本のお庭が見たいわ」 とおっしゃったので、「 え~~と、お庭ね~~ ( 私達がいたのが、平安神宮 …..) そうですね….. 行く所にいかないとそう簡単には ないんですが…..(京都に、お庭を見せてくれる所ってあったかな…..) 」 と思案していた途端に、いきなり ワーッと、あの 素晴らしい大庭園が目の前に広がったのです……..

アッ もう どうしようもない ( すっかり忘れてた !! 皆さん、信じられないでしょう、私も !!! ) …….. 「 アハハハハ….. お庭とおっしゃるから家と調和が取れている小さなお庭かと思いました ( 苦しい… )。これ位の大きさになりますと、” 庭園 ” と日本では呼びますからね….」と、なんだかわかったような わからないような言い訳をして、「 サァー、見に行きましょう」と、そこはそれ、元々はガイドですから話題をすぐに変えて、お客様達を引っ張っていきました。

ある年に母が入院するというので、付き添いが必要だと聞いて、直ぐに帰ったのですが、例の13年間の後でしたか、日本の変わり方には、驚き桃の木山椒の木 !! でした。 付き添いだから 私も母のベッドのそばに、折りたたみの簡易ベッドを置いて数日間を共に過ごしたのですが、トイレに行くと、壁もピンク色で、一瞬子供の遊び場かと思った位 にトイレの雰囲気がない。便器に腰掛けると、お湯が出てきて、洗ってくれる。両親の家に帰って、わ~ すごい、とは言っていたのですが、まさか病院にまであるとは….ただ石鹸を使い慣れた悲しさ、お湯だけですますというのが気持ち悪くて、つい石鹸を使うと、もう終わったあとがびちょびちょになるのでした !!

昔、 ローマの五つ星デラックスホテルにお客様をお迎えに行った時、共同トイレにさえ、ビデにシャワーのお湯が出てくる部分が付いていたので 珍しいと思ったのを、思い出しました。又、病院の話しに戻りますが、各階には、トースター、冷蔵庫、電子レンジもそろっていた….. すごいな〜 !!

街に出てスーパーに入ると、お弁当花ざかり !! こんなに売り場を広くとって お弁当を売っているなんて、イタリアには ないわね~ 西洋料理、中華、和食とそろいもそろっていて、imbarazzo di sceltaインバラッツオ・ディ・シェルタ ( = あまりにもたくさんあって、恥ずかしながら どれを選んでいいのかわからない ) !! 刺身、寿司も豊富だわ….. 現在はItaliaでも割と簡単に、寿司弁当が買えるようになりましたが、その当時は、まだまだ