。。。Italia で、レストランから注文の品を客の家まで運ぶ出前みたいな宅配の仕事が、増えてきています。日本に比べると、出前を気軽に頼むという習慣は、今まで一般化していなかったのですが、食事以外の分野では宅配が普及してきた中、料理宅配もボチボチと始まり、コロナ騒ぎになってからは、あっという間に広がっていきました。料理宅配会社が幾つかあり、レストランは、料理宅配会社にriderライダー ( 出前をしてくれる人 ) を要請します。最初の頃は、自由業扱いで、時間給3€前後(約379円)、待機時間は 計算外、社会保障無し、等でしたが、抗議集会が行われたりして、徐々に改善されていったようで、2021年から、社会保障がつくようになったようです。幾つかの会社がある中、Just Eatは、ライダーを、自由業としてではなく社員として、ある一定の固定給+宅配した数+車(自転車など)は会社から配給+社会保障等を、取り入れました。Just Eatは、秋の始め頃に、オランダの会社の下に入ったので、こういうシステムが、いち早く取り入れられたみたいです。他の会社は、去年11月時点では、まだ自由業扱いでしたが、今年になって、どうなったでしょうか。。。
以下の記事は、日刊紙il Messaggero 15/01/2021 より :
コロナ騒ぎ以前は1万5000人位でアルバイト的だった料理宅配が、今年から、社会保障もある正規の職業扱いになり、イタリア人が増え、3万人位になってきている。50%が学生、33%が他の仕事もあり、17%がこの仕事だけ、という内訳だ。乗り物は、車、自転車、バイク、スクーター、スケートボードの人さえいる。平均1時間につき12, 80€(1615円位)、30才以下が78%。
元会計士の例 :
Emiliano, Zappala’氏、35才の男性で、去年の今頃、始めたばかりの会計士事務所を閉めて、この仕事を始めた。現在は、手取りで毎月2000€(約25万2000円)以上の収入になっている。少しずつ貯金も出来、彼女と一緒に住むアパートを購入する夢も、夢ではなくなってきた。
料理宅配を始めてから、1年間がたった。コロナ騒ぎが原因で職を失い、いろいろと探したが、結局この仕事が一番の収入があると知った時点で、ちゅうちょなく始めた。1日に100kmは走る。毎日10時間働き、1週間に1回休み。近頃は、ぜいたくにも 土曜日に休んだりもする(最初のうちは、とてもじゃないが、出来なかった)。現在は寒くなってきたので、夜の10時頃に終わる時もある。1日で 25~30回位の料理宅配をする。イタリア社会では、smart working が多くなってきたので、昼食時の仕事が減ってきたが、夕食の注文が、増加してきている。多い月で、収入が4000€位になる時もあるが、その時は、一日10時間で、26日間働いた。休けいなんかできず、店に帰ったと思ったら、すぐに飛び出して行った。
以前の会計士の仕事は、プロフェッショナルとしては、料理宅配よりも満足がいく職種だったが、収入が少なかったので、これからも料理宅配を続けていくつもりだが、この仕事は拍車がかかってくると、やめようと思ってもやめられなくなるというのが問題だ。
元barman :
Fabrizio Larboni氏、58才、ローマ人。25年間bar兼たばこ屋で働いた。飲み物も作り、レジもやり、一時管理も任せられ、この道の専門家だと自負している。去年の2月に、椎間板ヘルニア(ついかんばん….) の手術をして、1ヶ月半ほど休んだ。その後barへ戻ったが、責任者から、必要ないと言われた。手術前は、3人で働いていたのだが、コロナ騒ぎで客が減り、2人だけで充分間に合うようになったらしい。10日間毎にのぞいてみるようにと言われた時期が続き、給料を極端に減らされてもいいのなら可能性もあるらしい事も、感じた。正式な契約書はしていなかったので、社会保障もなかった。
というので、仕事探し。まず同じ職種を探し、それから畑違いの職種も探し、だが、難しい。若者も職業難の時代に、なんでこの私が見つけられようか….. 年金生活に入るには若すぎて、仕事を得るには年寄りだという….. 専門知識をもっているよりも、若くて経験不足で従って給料が少ない方がいいみたいだ….
そして、たどり着いたのが
料理宅配の仕事。この仕事は最初 若者と第3諸国の外国人で占められていたが、現在は私の年代の人も多い。それなりの給料をもらえる仕事は少なくなってきているが、この仕事はそれなりの給料がもらえる内の一つだと言える。
去年の9月から始めた。夜19時から23時までで、車を使う(背中が痛いので)。1ヶ月に500~600€の収入。この仕事は、いろいろな人との接触もあり、気に入っている。社会保障もついている。
朝は、smart working (call senter) をしているが、あまり性(しょう)に合わない。全部の1ヶ月の収入は、barの時と同じようになるが、やはり一つだけの仕事の方がいいので、相変わらず探し続けている。
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