絵画や彫刻を鑑賞していると、聖人が何か知らんが、ある物を持っていたりしますね、という事は、それがわかると、あぁだれだれを描いているのか、と、皆の前で、かっこよく決められるわけです ( アハハハ….. )。1400年代位までは、絵といっても、教会に掛けるのが主でしたから、例えばイエスを、画家達が 自由奔放に描いても困ると 権威者側が思ったのか、なにを描くにしても細かな規則が、定められていったようです。
私事で恐縮ですが、芸術の見方は、様々ですので、アアこんな見方もあるのかなぁという感じで、軽くみて下さい。なるべくよく調べて書こうと努力はしていますが….. 興味ある話題だったら、自分で勉強をして、深めていって下さい。
聖人ぺテロと鍵
San Pietroサン・ピエトロ(=ぺテロ)。皆様は、ぺテロのシンボルマークは鍵だという事もご存知でしょうが、この聖人無しでは、始まる話しも始まらないので、少し触れたいと思います。彼はいつも鍵を握っています。聖書の中で、イエスがペテロに、天国の門を開ける為の鍵を渡すからです、というので、鍵。
2つの鍵の場合は、一つが、黄色又は金色で造られて、天国行き、もう一つの鍵は、シルバーか鉄で造られ、白色に塗られますが、この白の鍵の解釈は、星の数とまではいかないにしろ、多種あります。地獄の門を開ける鍵、天国と地獄の中間にある煉獄(れんごく)の門を開ける鍵、ペテロの権限(免罪したり、破門したり)をあらわす鍵……. まだまだ… この2つの鍵がX形に交差しているのは、互いの関連性を示すという意味で、ペテロが第一回目のローマ教皇ですから、バティカンのシンボルマークにも、この交差している鍵が使われています。
鍵の他に、ぺテロを表すのに、彼の洋服の色もあります。水色か時には緑色の服の上に、黄色又は金色のマントを、羽織っている。バティカンのシンボルマークも、黄色と白色の国旗で、X形の鍵がついています。ポストの色も、巡礼者のスカーフも黄色でしたね。
聖女ベロニカとベール
Santa Veronica。15世紀頃から、彼女のこのエピソードが、語られていきます。イエスが、ゴルゴダの丘に向かう時、十字架を引きずりながら歩いていましたが、ベロニカは、見ていてかわいそうにと思って、彼の顔を、彼女が持っていた布地で、拭くのですが、その布地にイエスの顔が、血でもって刻印されたと、言われてきました。そして、その布地が十字軍によって、ローマ教皇まで、運ばれてきたのだそうです。
Veronica の名前は、VERO とICONから、構成されているといわれ、VEROは真実の、という意味、ICONは聖なる像という意味になるのだそうで、なんとなくピーンときますよね。だから、彼女を描いている作品としては、彼女が布地を持っている姿、その布地に イエスの顔らしいのが描いてある、が、多いです。又、時にはターバンで頭を覆っていたりして、オリエント出身だというニュアンスを匂わせていたりもします。
彼女を描いている作品を見たかったら、サン・ピエトロ大聖堂に入り、バルダッキーノまで、歩いていって下さい。そのバルダッキーノを囲むようにして、巨大な4人の人物像(丸屋根を支えている大黒柱に、一人ずつ置いてある)がありますが、そのうちの一人、そう、前方左が、彼女です。その4人像は、それぞれ、イエスや聖人アンドゥレアの聖遺物にまつわるエピソードを持っていて、この大聖堂に収められたりしている、またはしていた、そういう聖遺物が、丸屋根を支えている、その支えられている丸屋根の下の地下2階に、ペテロのお墓があるという…..
だから遠方からも、この丸屋根を頼りに、巡礼者達が、ああもう少しだよ、と励まし合いながらやってきた事でしょう。水道橋公園から13km 先に、又はTivoli のエステ家の別荘の庭から35km彼方(かなた)に、晴れている時は、この丸屋根を見る事が出来ます。マア巨大な三角形のテント、みたいな感じですが…
これは余談ですが、彼女は、カメラマンの守護聖女だとも言われるのだそうです。何故 ? これも何となくわかりますかね…. マアこれは、聖職者の方にでも、そうなのかどうか 聞いてみて下さい。
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