。。。明けましておめでとうございます、今年こそ普通に戻りたいですね ! 。。。
。。。自分が住んでいる州でありながら、考えてみたら 観光に関して最低の知識はあるものの、あまりよく知らないという…..もちろんガイド試験の時に、Lazio州の地形や産物など、勉強したはずなのですが、試験が終わったとたんに、全部忘れてしまった…?! ……..Romaから外に出る1日観光の時は、バス旅行が長くなるので、Lazio州の地形などについても、一応準備しますが、皆さんが眠りたい時は、ガイドもそうだというので、わずかな知識が残り、後は 意識の底に、沈んでしまったようです。沈むものが あったのかって ? ………..というわけで、少し勉強をし直します。ただ、百科事典みたいに、全部の資料をまんべんなく載せるというのは、興味がないので、よろしくね 。。。
この州は、イタリアでは 20州ある中 、9番目に大きい州らしい。イタリアの中央部にあり、海にも山にも 恵まれている。平地が多いというので、古代ローマ人が 住み着いたというのも、わかる気がします。彼らが住んでいた地域は、最初の頃、ティレニア海、テーベレ川、アニィエネ川、プレネスティーニ山 (Monte Prenestini )、レピーニ山 (Monte Lepini)、に囲まれた平野だったので、Latium( ラッツインム= 平地で成っている場所)という名前が、ついたそうです。
それから 長い世紀に渡り、Latium とは 呼ばれなくなり、Tuscia ( トゥーシャ、Viterbo周辺 )、Maremma ( Tarquinia 周辺)、Sabina (サビーナ、Romaの北東 )、Agro Romano ( Roma周辺 )、Castelli Romani(Romaのすぐ南にあり、丘々で成っている)、Marittima ( Eneaアイネイアスが上陸した地域 )、Ciociaria ( Frosinone周辺)、Latina 等と 呼ばれて、現在でも その名称が、残っています。
こういう名前を聞くと、外国人の私は、生まれた時から ここにいたわけでは ない、歴史から学んだ、遠い学校の机から、はるか彼方を夢みて お目にかかった名前なので、少しザワザワと 血が騒ぐのですが、生まれ育ったイタリア人にとっては、当たり前以外の何ものでもないのかな ? Lazio州と呼ばれるようになったのは、1870年のイタリア王国誕生の時からだそうです。
Lazio州の紋章があるなんて、気がつかなかったわ…..そういえば、州バス(Cotral) の車体にも、見られますが…..
.紋章は Roma県を真ん中にして、上に2つの県、下にも2つの県があり、Romaを 取り囲んでいます。
真ん中のRomaは、王冠をかぶったワシ、高貴な権力、尊厳を示すらしい(古代ローマ帝国も、イタリア王国も、ムッソリーニもワシを使用したので、切り離せないのかな )。
上の右の方の県は、Latina県で、Romaの南にあり、3つの帯状が 縦に並んでいる図で構成されているのですが、右の帯状には 山と塔(修道院かな ?)、真ん中が 穀物の穂(内陸部を指すのでしょう、開墾された豊かな土地 )、左が 地中海で イカリも 見えます。
上の左側の県は、Frosinone県で、やはりRomaの南ですが、内陸部です。闘っているライオンと、下に、2つの角も見えます。これは 雄牛の角で、雄牛は、古代から 生殖のシンボルとされ、雄牛の角をもぎ取ると、その中に 豊かさが潜んでいると言われました。だから豊穣の女神も、角を持っています。Pompeiを歩いていると、大通りに 豊かさの女神の噴水もありましたよね。
下半分の右側を見てみると、Viterbo県があります。強さと、王のような尊厳を示すライオン ( には、とてもじゃないが 見えない )の上に、白い押しつぶされたような十字架、よく見ると 4つの鍵も見える….Viterboの町には、中世時代 ローマ教皇の本部もあったからです。鍵はバティカンのシンボルマークだと、以前言いましたね。ここで 次期の教皇を選ぶ選挙(Conclave )も行われましたが、Conclaveというのは、文字通り 鍵をかけて、缶詰状態の中で行われますから、ある時は、弁当差し入れをするのに、屋根を持ち上げて !? 弁当を 差し入れしたというエピソードも、残っています。
下部の左側の県は、Rieti県です。Roma市から日帰りで スキーを楽しもうと思ったら、だいたいこの県に行くのかな ? この県の紋章は、S・P・Q・S で、成っています。かの有名な、古代ローマの合い言葉みたいなものでしたが、Sは議員、Pはポポロ(市民)、Qは英語のof、Rがきたらローマですが、この県は サビーナ地域でしたから、S が、書かれてあります。議員にとっては、涙が出るほど嬉しい合言葉…….我々は、PPQ..と書いて、皆さんも 自分達の名刺に、PPQ… 最後は、自分のいる市の頭文字でも、いれてみますか !?
(続く)
。。。この所、祭日が続きます。次の 6日は、エピファニア (Epifania)….キリスト教では、イエスの御降誕を祝って、3人の博士が ベツレヘムにやって来ますが、その彼らの前で、イエスが神であることを、示した、という日になっていて、祭日。私も休もう….といっても、私にとっては、そぞろ歩きの原稿をひねり出すのに、汗をかいている日、なのですが…..6日を過ぎると、イタリアでは学校も始まり、お正月休暇もいよいよおしまい、2022年が本格的に始まります。。。
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