。。。トリュフ無しで、イタリアは 語れない ? 。。。
世界の三大珍味の一つに数えられているという トリュフ ( Tartufo タルトゥーフォ)…….. トリュフって ? ….. 外見は じゃが芋みたい、中身はキノコ ? …….
特に 白トリュフは、1kgにつき 3000 € (約 39万円 )もするという…..高価過ぎる !! まあ こうなると、食べなくても 人世変わらんか …..
元々は、*シュメール人が トリュフを 他の野菜 (大麦orso、エジプト豆cece、ヒラマメlenticchia、カラシsènape )と共に使用していたそう。
*シュメール人….メソポタミア地域の住民。古代エジプトや、インド川流域と同じように 最初の文明の地域 。
ところで…..あまりにも有名な伝説をもう一度…..天の神ゼウスがカシの木に、雷を突き刺すようにして放ち、それが トリュフに なったという…..ゼウスは 愛人作りにも、最大の 才能を発揮した神と言われ、だから トリュフは 媚薬 ビヤク(愛の行為をしたいという欲望を起こさせる薬)として重宝がられ、神々の食料とも呼ばれたそうです…..そうすると、食べた方が人生が変わる人もいるのかも…..
古代ローマ人は、*エトルリア人から 料理方法を 学びましたが、そのうちの一つに トリュフも 含まれていたそうです。
*エトルリア人…..古代ローマの共和制時代に、重なるようにして、中部イタリアに存続した民族。エトルリア人から 古代ローマ人は、開墾、アーチ建造、など、いろいろと学びました。最後は やはり共和制時代に、戦闘を繰り返していきながらも、古代ローマ人と、融合していったようです。
古代ローマ時代も、なかなか簡単に 手に入らないという理由で、値段が高かったようです。最初のメニューは、ティベリウス ローマ皇帝(紀元後1世紀)時代に、Apicio という有名な美食家が、残しています。
その頃のトリュフ は、*砂トリュフと呼ばれ、現在のような 香り高い物ではなく、砂地帯、 川が運んでくる土・砂 などで出来ている地帯、又は、地中海地帯の 杉や松の森林の中で、採れたようです。
*砂トリュフ…..今でも、Puglia州(州都はBari) や サルデーニャ島で採れますが、商業的な流通が 余りないそうだとか。コロラド州の 金探しではないが、ローマから地中海に着くと、松林が広がっているんだけれど、どうかしら…..この際、日本の皆さんもまだ飛んで来れないようだし、地中海のシミ (みたいに 点々と広がる)と呼ばれる 松林に、 弁当持参で 行って、表向きは 考古学の研究、ていうのは どうかしらね ?! ……..
そのトリュフ博物館が 3つもイタリアにあるなんて 知らなかった…知っていた人は、な~んだ、でしょうが、まあ 付き合って下さい。
ウルバーニ トリュフ博物館 (Urbani’s Truffle Museum ) : Umbria州のPerugia県にある Schegginoスケッジーノ(住人 464人 )という、小さな町にあり、元々 Urbani家族の住居があった、その場所に 最初 の工場が造られ、手作りで 生産が 始まりました。19世紀末の出来事です。
博物館内は、記録的に資料が並んでいるというよりは、トリュフの世界を身近に感じさせてくれる資料と共に、ウルバーニ一族の動きも、追うことが出来ます。
5世代に渡っての苦労の賜物(たまもの)。Made in Italy としての貴重な製品を、全世界に 知らしめさせました。
博物館自体も、このウルバーニ工場発祥の地に 建築され、2012年にオープン、100年間に渡る歴史が 紹介されています。
トリュフ製品が出来上がるまでの、興味深い用具も、展示されています。例えば 最初の 手で洗っていた時の 洗濯槽 など。白黒写真が並び、現在ではもう使われなくなった古い器具や機械が、興味を誘うかのように 置いてあります。
もちろん トリュフ販売コーナーもある。新鮮なもの、保存製品 など、さまざま….
ついでかどうか 、ポルチーニキノコも見られます。乾燥や 冷凍など 。
…….まあトリュフを探して 犬が、というのは南イタリアでは、聞きませんね、なぜか 中央や北イタリアですか…..
ウルバーニ一族の中で、アメリカ合衆国に工場を建築して、トリュフの文化….あの時代、まだトリュフは よく知られていなかった….を紹介したり、トリュフ製品の販売に力をいれ、アメリカ合衆国からの手紙や電報も届いているそうです。Ronald Reagan が大統領の時に、1100kgのトリュフを受け取ったという、感謝の手紙も 届いているそうだとか…….
.小学校~高等学校で、トリュフ文化に関しての教材を求めている場合、この博物館に行くと、 生徒達は 正しい知識を身につける事が出来るように、講義も、オーガナイザーされているので、皆さんの中には、ツアーなどで 参加した人も、もういるのかもね !!
(続く)
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