そぞろ歩き(ヌーマ王) 2022年3月9日水曜日

。。。娘からワンチャンを1週間預かって以来、曜日の感覚がなくなりました ! あるのは、7時、14時、21時に、ワンチャンを外に連れ出すことだけ、というので、今日Postino を皆さんに送るとばかり思っていた !! 遅ればせながら、今日、明日と送ります。良い一日をお過ごし下さい。。。

Numa Pompilio王 (紀元前754年 生~673年没 81才 )

古代ローマは、紀元前753年 (ローマは 七五三シチゴサンで始まったと覚えよう)、最初の王 Romoloロムルスで 始まったと言われています。2番目の王は ? というと、このヌーマ ポンピリオ 王 です。日本語では、ヌマ ポンピリウス と呼ばれているのか どうか….ややこしいので、Numa王にします。

Foro Romano の真ん中に シーザー神殿がありますが、その裏に地面に石のブロックが残っている、何かしらと思わせる場所があります。たくさん見ようツアーの時は、華々しく残っている遺跡を中心にして説明をするので、ひっそり残っているこの遺跡は、時間の関係で もうガイディング出来ない。横目で見ながらゴメンねと ひそかに言うのですが….

そのひっそり遺跡が、Numa王の礼拝場所と言われていた区域です。

ところで 先のPostino に、ネミ湖を 書きましたが、そこにもNuma王が現れたので、これ以上 この王を無視すると、たたりがあるかもしれんという恐怖に襲われたので、彼にこの項を、捧げます。これで、許してもらえるかしらん ?!

元々 古代ローマには、最初の王 ロムルスが設立した、 年を取った人々で形成された集会がありました。この人々を ”貴族” と呼んでいたようで この集会は 発達していき 、その後 平民も加わって、元老院 (議会)と呼ばれるようになり、この制度は ローマ帝国後までも、続いていきます。

だから政治をつかさどる場合に、彼らの意見も重要になるので、古代ローマの王は、古代エジプト王みたいに、 生きてる時から 神だった、という発想は なかったようです。古代ローマ王というのは、あくまでも 神に仕える忠実なしもべという感覚で、扱われていました。

これが徐々に、 政治をつかさどる人物が 神格化 されていったのが、ジュリアス・シーザーからで、それからは、神格化の安売りが、始まります。

第1番目のロムルス王が亡くなって後、すぐに 2番目が 彗星のごとく 現れたわけでは ありません。その間 貴族達が 10日間毎に 順番に政治をおさめ、王国を、少数の人で治める独占政治にしたかったようですが、混乱が続くので 人々の不満が高まり、1年後に新しい王を選ばざるをえなくなってきました。

貴族と一言で言っても、2種類の民族…ローマ族と サビーナ族で成り立っていました。ローマ族はProculo 貴族を、サビーナ族は Velesio 貴族を 推しました。2人とも勢力のある貴族達だったので 、なかなか決まらない。

で、ユニークな解決法として、ローマ族は、サビーナ族の誰かを選び、サビーナ族は ローマ族から、という選挙方法を 試みました。その時 ローマ族の選んだ人というと、サビーナ族の Numa (Pompilia 家 )だったのです。

Numaは 、ロムルス王が 古代ローマを設立した4月21日に生まれたのだそうで、又 *Tito Tazioの一人娘のTaziaと結婚していたという、これ以上の Sangue Blu (青の血液という意味で、高貴な階級、貴族 の血液は、青に見えたらしいが、静脈は 私でも 青に見えるわ、そうすると、古代ローマ人の静脈は、何色だったんだろう….. )は 無い、といいきれる位の人物だったようです。

*Tito Tazio…..Sabina族の貴族で、ロムルス王と共に、5年間 古代ローマを治めた時期があったと、言われている。

古代ローマでは、Numaは、神からの法則を解釈できる専門家としては もちろんの事、正義の人としても知られており、Pius( 敬虔ケイケンな人 )と呼ばれていたのも 当然だったといえそうです。

Numaは、ローマの闘争好きな雰囲気を嫌い、 王になることを 断っていたのですが、最後は、*鳥占いによって 王になることを 承諾しました。

*鳥占い…..古代ローマにおいて、鳥占いの場合、カラス・フクロウ等からは 鳴き声で、ハゲタカ・ワシ・タカ 等からは飛び方で、の 2種類の方法があった。占いの決行の時間は 夜明けで、絶対の沈黙が 課せられた。又 雷光からも占っていたと 言われる。雷光が 左から右に 走ったら 吉、右から左だったら 凶、だった……もう やってられませんか ?……..

Numa王は、政治や宗教改革を行いましたが、それは Egeriaから 語り継がれたと 言われています。。。PostinoのNemi湖で、Egeria も登場しましたよね。。。Numa王は 妻Taziaを亡くしたのですが、Egeriaは 散策をしているNuma王に恋をして、妻となりました。
(続く)