。。。皆さん、又々間違いをやってしまった !!
Postino “戦争からのブーメラン”2022年3月24日、の中で、Italia – 靴の項目の中、下の文章ですが、
” 戦争以前は、1ルーブルが150€位だったのが、今日のレートを見ると、114,50€位だ。これは戦争の影響なので、政府が 靴業者に、何らかの援助をするべきだとの声も、上がっている。”
ユーロとルーブルのレート率を、間違えていました !! 1ルーブルは、0,0092 €が正解ですね。私のレートで、ロシア旅行をしないように、というか出来ないか、反対に言うと、私はロシアでは、聖人と祭られるのか…… お騒がせしました !!!。。。
。。。以下の記事は、 この間 2月5日土曜日に記載したそぞろ歩き(カーニバル)の続きです。。。
。。。カーニバルは キリスト教に ちなんだ祭りですが、元々は 古代ギリシャや古代ローマからも由来していると、前のPostinoで 述べたかと思います。マア 考えてみたら、古今東西 人間が考える事は、似たり寄ったりですから、世界のどこででも、古代から カーニバルみたいなお祭りは、あったんでしょう。。。
四旬節シジュンセツ :
イースター前の40日間を指し、キリスト教において行われる イースターの為の準備期間。四旬節は、*聖灰セイカイの水曜日に始まり、イースターが始まろうとする聖なる木曜日まで 続きます。四旬節の間、信者は 祈祷・悔い改め・断食 などを行いながら、イースター (イエスの復活を祝う日)に、備えます。
*聖灰….灰は、オリーブの乾いた枝から用意され ( 1年前の シュロの祭日に使用された オリーブの小枝 を使用 )、悔い改め そして 神のキリスト教信者への保護 、のシンボルとなります。
聖灰の水曜日、の前の火曜日が、カーニバルの 締めくくりの日。カーニバル期間中は、人々は お面をかぶったり、踊ったり、花車(ハナグルマ 又は ダシ )を 練りだしたり、お菓子を食べたりして楽しみます。
カーニバルの期間中は、義務なども忘れ、自分のしたいようにし、冗談を言い合い 遊んだりして、 楽しく暮らすという生活が、許されたようです。更に お面をかぶると 相手が誰か わからなくなるので、金持ちも貧乏人も 社会階級を忘れたりしました。
カーニバルにちなんで、”1年に1回は、我を忘れるのも良い” というラテン語のことわざが、残っています。
”カーニバル” という言葉は、”肉を取り除く” というラテン語からきているそうで、古代では、宴会を意味し、その日は カーニバルの最後の日 (=il martedì grasso 脂の火曜日)に当たるので、肉も含めて 食べ放題、そして 次の日から 四旬節だというので、肉を食べるのは 御法度ゴハットになるわけです。
Romaカーニバル :
ローマ教皇の 本拠地でもあるので、カーニバルは 大切な行事として 扱われました。10世紀頃から、Testaccio山(Trastevere地域と、テーベレ川をはさんで、反対側にある地域)で、古代ローマの祭りを思い起こして祝ったそうです。
15世紀半ばから、パオロ二世教皇の希望により、カーニバル期間中、現在のCorso通り( その当時は、Lata通りと呼ばれていた)で、競馬が行われました。Corso 通りは、ベネツィア広場と ポポロ広場を結ぶ 1,6km位 の 一直線通りです。
元々 この通りは、2000年前の Flaminia街道 (ポポロ広場から 北を見ると、一直線通りが伸びている、その通りです)の 一端だったのですが、皆さん 覚えていますか ? パンテオンが、ローマでも一番低い場所に立っているの で、テーベレ川の氾濫の時に 大変だったと言いました。それで業を煮やしたのか、Corso通りの半分の道が 放棄され、そのそばを 平行にたどるかのように、別の道( Santa Maria in Via通り の延長線をたどっていって、Foro di Traiano まで続く。途中建物が立っていますが、平行に使われていた当時は、ありませんでした )が利用され、パオロ二世時代に、2000年前の一直線通りに戻ったので、その祝いもあってか、競馬が 計画されたようです。
競馬の出発地点は、*ポルトガルの凱旋門で、ゴールは ベネツィア広場でした。
*ポルトガルの凱旋門……Corso通り(la via del Corso)と、Vite通り(la via della Vite )が 交わる所にあったようですが、もちろん現在は ありません。造られた時期は、はっきりとわかっていないのですが、紀元後3世紀終わり頃ではないかとも、言われています。1665年に破壊されました。ポルトガルというのは、16世紀の 始め、その凱旋門の上も含めて、 横のFiano館と共に、ポルトガルの枢機卿の住居があったからです。*Fiano 館は、現在も健在です。
*Fiano館….13世紀に 元々建てられ、いろいろな時代に 改築されました。1568年に、土台を強化する為に 掘っていた所、Ara Pacis (アラパチス 平和の祭壇)の一片が発見されました。。。興味のある人は ”アラパチスローマ” で 検索して下さい 。。。
ヴェネツィア カーニバル :
記録として残っているのは、1094年からというので、世界中に知られた カーニバルです。”カーニバル” という言葉も、この頃 最初に お目見えしてきたそう。このお祭りは、その当時のヴェネツィアの *セレニッシマ共和国にとって、大切な意味がありました ( どういう意味かは、古代ギリシャのカーニバルで、皆さんもお馴染みでしょう)。
カーニバルは、6週間も続いたそうで、四旬節の時期でしたが、時には 前年の10月から始まったりもしたそうです。お面を被り、好きな衣装を付けて、自分の身分を隠し、衣装に 従った振る舞いをして、楽しみました。もちろん 金持ちや 貧乏人、階級、宗教 などの区別も無く。
1271年に、カーニバルの為の お面や衣装の製造についての記録が、残っています。だんだんと製造も盛んになっていき、デザイン・刺繍・ビーズ・羽毛 等についての職人技術も高まり、1436年に 、正式に 一つの職業として それについての規則や決まりなどが、公文書に 記されました。
*セレニッシマ共和国…..の前身は7世紀頃からで、中世時代を経て、正式にこの名前を使用し始めたのが 13世紀末で、18世紀まで 続いていきました。宗教は、大部分がカトリック教、少数が 正教会とユダヤ教だったので、四旬節の前のカーニバルも、早くから 受け入れられたようです。この共和国は、ヨーロッパにおいて、商業や 海運業の分野で 最高の力が あったようです。
お面の中でも、よく使用されたのが、バウタ(la bauta)というお面です。お面全般について言うと、お面はマントと共に よく使用されたのですが、バウタの場合、腰までの 短い黒いマントで、素材は 絹・ベルベット・レース 等が 使われました。 3ヶ所が突き出ている帽子(3つの角が突き出ているみたい)をかぶり、マントが帽子にくっ付けられるようにしてあり、要は頭のてっぺんから腰まで、帽子とマントで 三角形型に 体を おおうのですが、顔の部分はおおわれていず、お面を付けられるようになっていました。
お面の特徴は、上くちびるがいびつで、長くなっていたので、声も変えることができ、完全に、自分を隠すことができたそうです。お面を付けたまま、飲み食いできるように 作られていました。
今年、 ベネツィア カーニバルは復活しました !!
今年は 皆さん 間に合わなかったでしょうが、来年 良かったら 是非 ベネツィア カーニバルに参加して、我を 忘れてみて下さい !!
。。。Romaカーニバルも、お忘れなく !!! 。。。
(終わり)
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