戦争という名の犯罪 2022年4月5日火曜日

ポスティ―ノ

。。。私達の目の前で、今回の大惨事が起きてしまって、いう言葉がありません。。。

キエフから北西へ約60kmの街 Bucha ( 住人は3万7000人位）は、やっとロシア軍から解放されたのだが、その後入ってきたウクライナ軍は、道路上に市民の死体があちらこちらに散らばっているのを見つけた。ウクライナ政府は、「断固とした大量処刑である。新しい制裁をロシアに課することを、G7に要求する。」と発表をした。ウクライナの Kuleba外務大臣によると、ロシアは出来る限りのウクライナ人をまっ殺するのが目的なのだ、と言っている。300人の死体が溝の中にあるのが発見されたが、そのうちの57人は、一つの ”長い” 溝の中に入れられていた。

「銃無しの、無抵抗の市民ばかりなのに、ロシア兵は、銃殺していった。」と、大統領の顧問である Podolyak 氏は、twitter に載せている。そして、一枚の写真も載せたが、それを見ると、3人の死体の内、１人は、背中の後ろで、手を縛られていた。その事は、近くにいた記者からも確認されている。

＊HRW (Human Rights Watch ) :

は、戦争犯罪の証拠を持っていると、発表している。彼らが１人の女性にインタビューした所、彼女は、ロシア軍が５人を集め、そのうちの１人の後頭部に発砲をして殺したのを見たのだそうだ。3月4日に Bucha で起きたロシア軍が行った処刑の様子を記録したと、HRWは、言っている。

HRW…..国際的に活動している人権を守る非政府団体で、1978年設立、ニューヨークに本部がある。The Guardian (グレートブリテンの日刊紙）より：当地の人の証言によると、ロシア軍は、ウクライナの子供達を戦車に乗せて、防御の盾に使っていたのだそうだ。Buchaだけの出来事ではない。別の人の証言では、ロシア軍戦車の前に、乳母車がおいてあるのを見たのだそうだ。

ロシア防衛大臣談：

Buchaの市民まっ殺をしたというロシアへの非難を、拒絶する。あの写真やビデオは、ウクライナ政府や西洋諸国の報道のでっち上げである。市民は、まだロシア軍コントロール下の時に、ウクライナ軍からの爆弾投下で死んだのだ。 (4月2日～3日）

ウクライナ政府の要求：

ロシアとのオイル、ガス、石炭の通商停止。港を封鎖して、ロシアからの船や商船を寄せ付けない。Swiftから全てのロシアの銀行を取り除く。 (4月3日付け）

Von del Leyen委員長の言葉：

ロシア軍撤退の中、言葉では言い表せない恐怖のニュースに、ただただ立ちすくんでいる。どこからも左右されない独自の捜査を、急いでしないといけない。戦争犯罪を犯した当事者達は、責任を取らないといけない。

ロシアの要求：

ロシアは、緊急安全保障理事会を、4月4日から開催する事を、要求している、というのは彼らにBuchaでの戦争犯罪の非難がかけられているからだ。Bbc ( 英国放送協会 ) の報道によると、安全保障理事会の、ロシアの Polyansky 副代表者は、過激なウクライナの、露骨な挑発を明らかにするようにとの提案をした事を認めているそうである。 (4月4日付け）

Macron大統領の見解：

彼は、ロシアに対して UEが新しい制裁を決めることについて、賛成だと言っている。何故ならロシア軍の仕業だろうというはっきりとした兆候が見られるからだ、その場にロシア軍がいたからという事もわかっている。ヨーロッパのパートナー達と共に事を進めよう、特にドイツとだ。そして、石炭とオイル、について、それぞれ検討したい、と付け加えている。 (4月4日付け）

Zelensky大統領の見解：

あのような痛ましい事が起こってしまった後で、どのように交渉を進めるかというのは、難しい…….自分個人としての思いである。しかし大統領としては、交渉を続けていかないといけないのだ。戦争というものは、終わらないといけない、と Cbs ( アメリカ合衆国の最大TVラジオ放送局）に語り、残虐行為があったにもかかわらず、平和への交渉を続ける意志がある事を明らかにした。 (4月4日付け）

Di Maio 外務大臣の見解：

「 Buchaの残虐行為を写真などで見て、我々は激しい憎しみを抱いたと思う。実行者や責任者は、何をやったかについてわからないといけない。」と、Zagabria(クロアチアの首都）で開かれた 3者の外務大臣会談 ( 上部アドリア海の三ヶ国の外務大臣…イタリア, スロベニア, クロアチア）の終わりに、イタリアの Di Maio 外務大臣が発した言葉である。「我々イタリアは、ウクライナへの危害を与えたロシアの攻撃を、受け入れられない、不当であるとして、断固たる刑罰を望む。」と、付け加えた。 (4月4日付け）

Zalensky大統領の視察：

大統領は Buchaへ行き、視察をした。ロシアの残虐行為の証拠が次々と、見られる。彼は、奇襲したロシア軍の物も見たし、土地の人とも話したようだ。その結果、彼が言うには、ロシアは戦争犯罪を犯した、ウクライナで、大虐殺を行ったのだと、再度確認したようであり、ウクライナ議会の Stefanchuk議長も、1000年に1度起こるか起こらないかの大虐殺だと述べている。 (4月4日付け）

Di Maio大臣への脅迫：

ソーシャル上で、大臣は、ロシア寄りの人々から脅迫された。「 Putinが、あんたを殺しに来たらいい。」とか、「誘拐されて強制収容所へ送られたらいい。」、「 Donbassへ送られたらいい。」、「あんたは殺されるよ。」等々。それを浮けて大臣は、「戦争終結を願って、その為に働き続けよう。平和をウクライナ強いてはヨーロッパにもたらしたい。Putinの戦争(と彼は以前も言っているが）についての刑罰思考をやめる事は出来ない。」と語っている。 (4月4日付け）

。。。この大惨事の実行者の名前が挙がってきているようですが、Postinoとしては、もう少し慎重な捜査の結果が出るまで、その事についての記事を載せるのは控えます。実行者だけがクローズアップされるのではなく、責任者も明るみにでないといけません。それにしても、あるDNAの欠落とか、反対に異常に大きいとかで我々は左右されるなんて、人間は、原始的な時代から一歩も進んでいないような気がします、というか、それが失くなったら人間ではなくなるのかしらとも、思わざるをえません。そういう悪を呼ぶDNAを取り除いてしまうといいのでしょうが、しかしロボットになってしまうのも嫌だ、が、だからといって大惨事が起こるのを手をこまねいているだけというのもね。。。

Covid 資料に関して、今回は休みます。

JASGA

ローマ日本語ガイド協会

戦争という名の犯罪 2022年4月5日火曜日