。。。最初の そぞろ歩き (ヌーマ王)は、3月9日水曜日に投稿しました。。。
Numa王 在位期間は、紀元前715年~紀元前673年 ( 紀元前7世紀 と、まず頭の中に入れましょう)
Numa王は、一度も戦争をしなかったという 珍しい王様。その当時、古代ローマ人は 戦闘的な民族だったので、他の民族から、乱暴者 , 泥棒呼ばわり, しいては 野蛮人に近いニュアンスで、呼ばれていたくらいだったので、一度も闘いをしなかったというのは、驚異的な事だったに違いありません。
フォロ・ロマーノの中央部に、Numa王の礼拝場所 ( Regiaと呼ばれています) 遺跡があると、言いましたが、その横に ベスタの神殿が ありました。巫女達が 永遠に燃える火を絶やさないように守っていたという 、このベスタ神殿を造ったのも Numa王でした。一説によると、ベスタの神殿を 円筒形に建築したのは、Numa王だったと言われています。円形は その当時、地球を意味していたとも 言われていたそうです…..
宗教的な 規則や 祭りなども規定した彼ですから、神殿も 多く造ったようです。例えば Giano ( 発音はジャーノ=ヤヌス ) の神殿ですが、ヤヌス神は、古代ローマ神で、フォロ・ロマーノの中にある 元老院とエミリア家のバシリカの間に、神殿があっただろうと言われていますが、現在 何も残っていません。幸いなことに ネロ ローマ皇帝時代のコインに、この神殿….具体的には アーチと 2つの扉 、そしてそれを取り囲んだ聖域…..が、刻まれているので、その外観がわかるでしょう。扉は、戦争になると開き、平和になると 閉まるという門でしたが、Numa王時代は 戦争がなかったと言いましたから、ズーッと、閉まりっぱなしだったようです。ヤヌス神については、以前 触れたような気がするのですが…..
このヤヌス神も いろいろな説が入り交じっています。2つの顔が 背中合わせにくっついていて、始まりと終わり、そして又始まりが続いていく…1年も 種まきから始まって 収穫、そして又 種まきに戻っていく…蛇がぐるっととぐろを巻き、尻尾を口に加えているのも 永遠に 続いていくという 記し…..古い年と新しい年の境目にいて、事がスムーズに運ぶように見張る神…..
今までのPostinoの中でも、ヤヌスについて言ったかもしれません……もう一回 Postinoを見直してみます…….2021年7月10日土曜日の、”そぞろ歩き (ヘビ)続き” 、にヤヌス神を書いているのを見つけました。Giano (ヤヌス・始まり)の言葉から、1月 (gennaio)の言葉が由来していると書いているようですね。
。。。段々と 混乱してきました…..Numa王の時代においては、1月と2月は 付け加えた月、それが後年になってからは、1月が 年の始まりになっていきます。軍隊関係、又 税金関係等では、1月が始まりの月になったようです。
Numa王作製のカレンダーに触れてみると……
月の周期を元にしたカレンダー ( 太陰暦)で、10ケ月だったのを 12ヵ月にしたそうですが、1年は 355日だったと言われています。
それとは別に、* Tito Livio の説をとると、Numa王は 1年を10ケ月に分けたと言っている。それ以前は、1年は 分けられていなかったのだそうです。
* Tito Livio…..紀元前59年 生 - 紀元後 17年 没 (58才)。古代ローマ作家。古代ローマ史 ( 古代ローマ建国 ~ 紀元前9年)等有名。
とりあえず、Numa王の 12ケ月カレンダーを見ると :
1年は、3月から始まり、それ以前からあった10ケ月カレンダーの最後に、 足りない2ヶ月(1月と2月)をくっつけた。だから 今でも 9月を settembre と言いますが、3月から数えると、9月は 7番目に当たるわけで、settembre (9月) の setteというのは、イタリア語では、7の事です。それ以後の月も同じようになっています。ottobre (10月) の ottoというのは 8、novenbre (11月) のnoveは 9、dicembre 又は decembre (12月) の decem=dieci は 10、そうすると、1月は 11番目の月なんだけれど、何故 gennaio = Ianuarius = Giano (Ianus) =始め になるのかな….
たぶん Numa王時代は、1月は 11番目の月と呼ばれていたのが、後年になって、 1年の始まりを1月にしたので、Gennaio になったのかしらん….
Gianoはよく 扉や 橋でも 現され、そこを通過していく、扉が開いて 新しい年に 入っていく、通過の守護神、等など 意味深長な神様でした。。。にわか解説者としては、限られた時間で これ以上の解答を用意するのは 無理でした。匙を投げます、え、そんなことをしていいのかって ? いいのです….. アハハ、イタリア人は、たぶんもう学校で習ったに違いないと思うが 。。。
又 Numa王は、カレンダーに、fasti と nefasti を を記しました。fastiの日には、公務を普通通りに行うが、nefasti の日は、不吉な日としたので、公の行事をしないようにしたそうです。
ただ月の周期は、1ヶ月 きちんと30日、ではなかったので…….これからの細かさは、 私には もうお手上げです……..訳して書いても、たぶんあやしげな訳に なっていくだろうと思うので、省きます………今回の投稿は、逃げ切る場面が多いですね、申し訳ない !!
法律の改革も行いましたから、かなり真面目な 王様だったようです。最初と言える法律が 彼の手( 恋人の妖精Egeriaが、インスピレーションを王に与えたとも言われていますが ) により、出されます。特に宗教分野に関しての改革も出されましたが、残念な事に 彼の法律は、紀元前387年に起きた、 ガリア人による ローマ略奪の際に 破壊されてしまったようで、何も残っていません。
何はともあれ、瞑想 ・思慮深そうな Numa王に 敬意を捧げたいと思います !
(終わり)
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