苦心の小麦 2022年6月11日土曜日

。。。直接 武器を使用する戦争以外に、他の方面でも 戦争の影響で、いろいろな障害が 生まれているが…。。。

小麦、とうもろこし、肥料 :

。。。イタリアでも、パン一つをとってみても、エネルギー危機で、ガスの値上げで パンも値上がりし、そうこうしているうちに、小麦危機で 又々 値上がり、と いう、現在は 目に見えての 物価高に なってきている。武器を持たなくても “戦争” という言葉を、しみじみと 自覚せざるを得ない !!

5月末の今日この頃で、ローマの最高温度予想が 34度と出たが、エネルギー危機なので、クーラーを最高につけたら罰金 になるそう…. 車が止まっている時に車内のクーラーをつけっぱなしだと、最高 435€ になる可能性もあるのだそう。元々 2007年から この罰金制度は あったらしくて、罰金が 41~ 168€ だったらしいが…..知らなんだわ…..。。。

UEの問題提起 :

ウクライナの港が ロシア海軍からブロックされて、影響が 出始めている。ドイツの Baerbock 外務大臣によると、オデッサでは 250万トンの小麦が、 ストップされているそうである。

この戦争以前、ウクライナの小麦輸出は、90%が、黒海にある港から 輸送されていた。もちろん 港がストップなら 、トラックや 貨物車で送ろうと 試みているのだが、ウクライナとUEの国境で、数多くのトラックが 税関で ストップになっており、その期間 が平均16日間から、ひどい時には 30日間に 及ぶ時もあるのだそうだ。

貨物車で、の場合の問題点は、ウクライナの レール幅 に違いがある、という事らしい。

そういうわけで、UE委員会は、少しでも速く輸送できるようにと、検討している。

(5月12日付け)

インドの事情 :

インドは、小麦に関しての輸出を ストップした。全世界で 2番目の小麦生産を誇っている国なのだが….

何故ストップしたのかというと、近頃の 異常天候のせいであるそうだ。インドはこの所 猛暑続きで 46°C に上がる地域もあり、48°Cも 予想されている。その為に 収穫に支障をきたし、収穫率が 大幅に減少してしまったので、インド国民の 小麦粉需要を 優先させる為に、輸出を ストップしたらしい。

2月に、 インドの農業省は、1億1330万トンにあがる収穫率の予定を立てていたわけだから、輸出も 充分に 可能なはずだった。4月15日に Goyal商工業大臣は、「 我々農業者は、あり余る小麦を 我々用に保存できたので、全世界の飢えを満たす用意が 出来ているよ 」と、豪語していた。

1000万トンを輸出用に予定していたわけで、大部分は、インドネシア , フィリピン , タイ に、予定されていた。ウクライナ戦争で、バルカン半島方面からの小麦が ストップされた中、インド小麦が大いに期待されていたわけだが、これもストップになってしまった。とりあえず 契約を交わしてしまっている 国には、輸出を続けるそうだ。そういうわけで、小麦粉の値上がりが 余儀なくされている。

ドイツの Baerbock 外務大臣は、列車輸送は レールの幅の 違いだとか、技術的に難しい面があるので、とりあえず ウクライナの小麦を、列車で バルカン半島の 港まで 運ぶ提案を している。

(5月14日付け)

貨物列車で 到着 :

ウクライナから リトアニア へ、やっと 貨物列車で 小麦が たどり着いた。ウクライナから ポーランド、そして リトアニアの Klaipeda 港 の 道順である。とりあえず、1日1本の貨物列車が 1500 トンの 小麦や 他の農業製品を 運ぶそうだ。2021年5月の 66万7000トンから、今年5月の30万トンと、輸出が 半減したという。

UE委員会は、「 プーティンは、この戦争に 小麦なども武器として、使っている。そうなると、ウクライナだけでなく、アジアやアフリカへの影響も大だ。ロシア軍は、ウクライナの小麦を盗んだり、小麦の倉庫を 破壊している。この証拠は 、Cnn( アメリカ合衆国のニュース専門TV 放送局 ) が公表した衛星写真で、明らかになっている 」と述べている。

マクサー テクノロジーズ宇宙技術会社 ( アメリカ合衆国 ) が、5月19日と 21日に セヴァストポリ港 ( 黒海に面したウクライナの港 )で 撮影した 写真には、Motros Pozynich 船と Matros Koshka船 が 小麦貯蔵倉庫のそばに 停泊しているのが見える。そこから 船倉に積み込むわけだ。

これら2隻は、盗まれたと主張されている小麦を積んで 港を離れ、一つは たぶん ベイルートへ向かうだろう、もう一つは どこへいくのか わからない、という事らしい。

ウクライナの Kuleba 外務大臣は 「 盗まれた小麦を 買わないでくれ 、 ロシアの共犯国に ならないでくれ !! 」と、全世界に呼びかけている。

それに答えて、ロシアの Peskov 報道官は、反対に 非難を ウクライナへ向けている。 「 西洋諸国が 課した制裁が 真の ” 世界の飢え” を 呼んでいるのだ。ロシアは 輸出国として 信用できる国である。ウクライナが 貨物列車で 輸出している小麦に関して、何の妨げも 我々は していない 」

(5月24日付け)

船でOk :

ロシアは、ウクライナの小麦を、アゾフ海の ベルジャーンシクと マリウポリの港から 輸出するのに Okを出した。そこの地域は 、地雷撤去がほとんど 終わっているからだ。これは Putin が、Russia 24 ( ロシア 国営ニュースTV局 ) の インタビューに答えている。「 この2つの 港 は、我々の監視下にある。問題なしに 輸出作業を 行えるように保証する。ウクライナ軍は、地雷を3層も仕掛けたので、現在 その撤去作業を 行っているのだが、ほぼ終わってきている。必要なものを 輸送できるようにしたい 」

(6月3日付け)

オデッサの港も Ok :

今まで ロシアは、オデッサの港の航行を禁止していたので、途上発展国の飢えの原因を もたらしていたのだが、どうにか オデッサ港も開けるようにしたそうだ。Izvestia ロシア新聞の記事であり、ロシアは ウクライナとトルコ政府との合意に達し、トルコ軍が 爆発処理作業もしながら、小麦運送の船を 、ウクライナ海の領域から 中立海まで、護送するそうである。先週の3日に、Putin 大統領は、ロシアが 小麦の値段をあげているのではない、海路での小麦運搬を認めると言っていたので、8日にロシアの Lavrov 外務大臣が アンカラに飛び、この件についての話し合いが 持たれるようである。

(6月6日付け)

国連のGuterres 事務総長談 :

は、同僚達に 、黒海を通して運ぶ ウクライナ生産の食料品輸出を、安全に運べるように、又 ロシア生産の 食料品と 肥料も問題なく運べるように、合意に至る努力をするように 要請をした。彼は、何千万という 発展途上国、サハラ以南も含めて、の人々を 救う為に 、必要欠くべからずだと、言っている。

(6月8日付け)

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月日

国名…新感染者…新重症者(合計)

6月 9日 (木 )

イタリア….2万3042人…-2人(197人)

日本………..1万6813人…-2人(77人)

6月10日 ( 金)

イタリア…..2万1554人…-1人(196人)

日本…………1万5600人…0人(77人)