Draghi首相 辞任 2022年7月16日土曜日

Italia – ローマのゴミ :

ローマが永遠の都と呼ばれるのは、古代ローマ帝国の都だった 証(あかし) が、まだ色濃く残っている、いや いつまでも 道路工事を続けている、そうじゃない 処理できないほどのゴミの山が、

蓄積している(位の 大人数が 住んでいる)…..とまあ、にぎやかだ。ローマの北西部には、猪の親子が 道路を横切っていたり、駐車している車のそばで、 母さん猪が 子供に お乳をあげる為に、ドタッと 道路に横たわっていたり、という光景が 見られ、ほほえましい半面、家から出て 目の前に猪親子を見るのは、あまり気持ちのよいものでもない、殺さないといけない、いや保護しないといけない、と、結論が なかなかでない。ゴミ袋が 、道路上に設置してある ゴミを入れる 大きなボックスに入りきれず、傍らに捨ててあったりするので、お腹をすかせている 動物達は、自然と 寄ってくるのだろう。何しろ 1日に出るゴミの量が 多すぎて、又 ごみ処理場も充分にはなく、外国にまで ゴミを買ってもらう 貨物車が 出ている位なのだ。

このゴミ処理の問題は、 Raggi前市長の時から 続いているが、今度の Gualtieri ( グアルティエリ)市長になっても、相変わらず。今回の市長選挙運動中、Gualtieri候補者は、ゴミ問題を 早急に処理するとも、確約していたので、さあ あとに引けないかな….選挙中の確約が、まだ実行されていないではないかと、市民の不満も高まっているからだ。

Gualtieri 新市長は、 2025年の ヴァティカン が行う * ジュビレオ のローマ側の責任者にも なったので、ゴミ問題も、どうかしないといけない…..

* ジュビレオ….. 25年毎に巡ってくる、カトリック教の宗教儀式で、この年になると、全世界のカトリック教信者が サン・ピエトロ大聖堂を始めとして、ローマの7大教会を目指して お参りにやってくるという、ローマ市自体も、経済的に潤う大切な年だが、それだけの大人数 ( 2020年の時は、ローマの人口の 10倍以上の信者達が入ってくると言われ、やはりそうだった ) を整然と進行させるというのも大変 。

で、市長は 廃棄物発電プラントを、ローマ郊外に建築すると、発表をした。。。あと2年半しかないのに、計画、建築完成、操業開始、なんて、出来るのかな。。。

建築費用も バカにならないが、UEから、Covidで弊害が出たので、その為の 資金援助というので、イタリアに 膨大な援助金が 与えられている。低い利子 で、何年にも渡って、返金していけばいいらしい。その ”救助の為の法律” 案が、イタリア国会で 審議されている中に、廃棄物発電プラントの建築資金も 含められ、国会の下院では この法律案は 通過した、 あと 上院でも通過すれば、めでたく 建築実現の資金が出るわけだ。Gualtieri市長は、市長になる前は、イタリアの経済大臣だったのだから、ただの市長では ないのだが …..

ところが、上院で、この法律案が 止まってしまった。この発電プラントの 長所、マイナス、建築しても無駄、建築段階での無理、管理、健康上 いいのか悪いのか、等の意見が 出ていて( 5つ星運動政党が 主に反対 ) 、他の項目でも 5つ星運動は反対しており、これにより、与党の人数が 崩れ、Draghi首相率いる 現政府が 倒れるかどうか、とまで、なってきている。

(7月14日付け)

Italia – Draghi首相 辞任提出 :

首相 は、Mattarella大統領に 夜 辞表を提出した。大統領は それを受け付けず、5日間、この事について 調整するようにと返答をした。来週7月20日に、上院で、その後 下院で、 首相は 辞任の理由を述べ、もう一度 信任を問う、という事になるらしい。

近年 イタリアは 、前首相の Conte氏から、技術内閣で 進んできた。Draghi内閣もしかり。従って、内閣形成は 、中道右派や 中道左派も 入っているので、元々が 大変なのだが、今回の ”救助の為の法律 ” 実現化にあたり、与党であるはずの 5つ星運動 政党が、反対を唱えるという、収拾がつかない状態になってしまった。とりあえず、下院は 法案を、 Yesが266人、Noが 47人で通過させた。5つ星運動は、参加せず。

次の上院での議決は、賛成 172人、反対が 39人となり、5つ星運動は 投票前に 退出してしまい、Dragh首相は、与党としての充分な票を 集められず、自分の思う政治をとれないとして、自ら (又は 考え抜いたであろうが サッサと ?! ) 辞任提出を した。

調整というのは、5つ星運動政党 ( 党首は、前首相の Conte氏 ) の 要求している事を受け入れて、与党としての数を得る事なのかな ?

問題の ”救助の為の法律” の賛否を問う、その法律の中に、例えば、数年前に 5つ星運動が実現させた法律で、 貧しい人に 政府から援助金を毎月与える、というのがあって 今も続いているが、ところが、貧しくない人も 、偽書類を作成して 受け取っている件が、税務署から 摘発されていて、あるいは、下手に仕事を引き受けて、いつ解雇になるかわからない状態に 陥るよりは、無職のままで、この政府からの援助金を 受け取り続ける方がいい 、と考える傾向が、雇用者側が、雇用の際の面談から受け取る印象なのだそうで、そうなると、畜産業・レストラン業なども、人手不足になり…..等などが 明るみに出ており、その法律変更も歌ってあるのだが、しかし 5つ星運動は、変更を受け付けない…….ローマの 廃棄物発電プラント建築援助も 、この法律に 含まれている…..

というので、あれほど激しく この法律に反対している 5つ星運動が、意見をかえるのは、難しいだろう…..

しかしこの ”救助の為の法律” の為の資金 は、UEから出ていると言ったが、期限つきで、イタリアは 資金をどのように使うのかを 、報告しないといけない、そして UEが 内容が適切であるかどうかを検査するわけで、法律案を 期限までに 提出しなかったら…..下手して その資金を断られてしまったら、元の木阿弥以上の カッコ悪さ !!! というか、イタリアは 破産国 になってしまうのではないか ?…….

巷の 庶民の声を 聞いてみると、選挙なんかしている暇があるか !!! という、人々の腹立たしさが 伝わってくる。

選挙になったら、5つ星運動政党は、票を取れないのではないか…..そうなったら 、この政党の状況は、もっと悪くなる…..現在 この政党は、下院の議長とか、いくつかの大臣の地位を占めているが、選挙になった場合、現在 ”貧しい人への援助金”制度に対しての非難が多いので、どこまで 票を集められるかどうか…..Conte氏は、全部考え済みなのかな…..

(7月14日付け)

Gualtieri市長の押せ押せムード 談話:

廃棄物発電プラントは、有利な投資である。入札、その手続き、計画、申し出、等の後に、1年位で、工事を始められるようにしたい。

(7月15日付け)

⛳

月日

国名…新感染者…新重症者(合計)

7月12 日 (火 )

イタリア….14万2967人…+15人(375人)

日本………….7万6011人…+8人(83人)

7月13日 ( 水)

イタリア…11万0168人…+13人(388人)

日本………. 9万4493人…+7人(90人)

7月14日(木)

イタリア…10万7122人…+3人(391人)

日本…………9万7788人…+10人(100人)

* 日本の 感染者数合計が、1001万5817人と、1000万人を越えた。イタリアは、合計 1988万7543人。

7月15日(金)

イタリア…9万6384人…+4人(395人)

日本……. 10万3311人…+7人(107人)