一緒って土台無理? 2022年7月26日火曜日

7月20日 :

Draghi首相は、午前中 上院で 信任を議員に問う為に スピーチをした。

「 ウクライナを守る為には、武器援助をするしか 他に 方法はない。」…. このスピーチは、5つ星運動政党への 返事だろうか…..この政党は、時には中道右派になったり、中道左派になったりするという政党で ( 要は、扱われる 議題によるという事らしい )、現内閣にも 大臣を送り込んでいる。現内閣は、技術内閣なので、中道右派も 中道左派も見られ、これが元々 いろいろな問題を作っていた。

”イタリアは Nato( 北大西洋条約機構) の 一メンバーであるので、Natoの決定に従い、軍費用を 2%増加する” という件について、5つ星運動は 反対の異議を唱え、平和は 武器ではなく 話し合いによる、ただでさえ 国民は 貧困 にあえいでいるのに 、軍費用を増すとは けしからん、と言っていた。もちろん Draghi首相は、話し合いの重要さにも、触れているのだが。

5つ星運動政党所属の Di Maio外務大臣は、Natoと足並みを そろえたい、Nato参加国を裏切るなんて、出来るわけないじゃないか、と、自分の政党に反対をして 脱党してしまい、新しい政党( Insieme per il futuro= 共に未来の為に )を作った。

Draghi首相のスピーチは 続く :「 UEに言いたい事は、いろいろとあるが、その為にも イタリアは、発言に重きを与える 強力な政府に ならないといけない。政党達よ、一緒に築き上げて、一致団結をした 強力な政府を、作ろうではないか、心構えは できているかね ? 」と、信任を 問うた。

。。。だから Yes と、政党達が言ったら、Draghi首相は 続けていったわけだ。。。

。。。現在の政治を進めていくのは 大変難しいと思う。いろいろな問題が 重なりすぎているからだ。伝染病、世界的な気候変化、そこからの 日照り、 農業の痛手、火事の続発、物価高、ウクライナ戦争、エネルギー問題、ウクライナ以外の戦争に巻き込まれる不安、政府の方針により違ってくる、 巻き込まれる 生活不安…例えば、何かを自由化しようと思ったら、その 独占でもって 生活している専業者の 生活不安が生じるので 反対の抗議、瀕死の事業主に 援助金をなるべく早く回さないと、イタリア破滅に つながる…..前代未聞の 社会事情が 押し寄せてきている現状である 。。。

。。。そういう中で、政治のリーダーとして、援助金の 配分を今まで練り上げ、もう一息というところまできている 現内閣を拒否するのは、気違い沙汰だ。その配分だって 完璧ではないのだから、とりあえず先に 進まないといけないのに、ダカーポに戻る危険性があるなんて…….

我々リーダーのDraghi首相は、性格的に 一貫した 人生態度を示してきた、信頼に値する人だと思う。

別の政治家なんて、自分がやった罪に対して、さらに泥の上乗せをして、その場を逃げ切ろうとして、信じられない !! そういう人が自分は真面目だって言うわけ…..ある政治家達が 度々 口にする ”市民の為に ” という言葉ほど、空しいものはない、我々は その言葉が きれいごとである事を、充分に思い知らされてきたからだ。

そういう中で…..

Draghi首相が 上院で スピーチを行った 同じ日、信任投票が 行われ、全上院議員 315人中、5つ星運動、2つの中道右派 が不参加で、結局 Yes が 95名、Noが 38名という わびしさで、Draghi首相は 信任を得られなかった。

UEからの イタリア経済援助金 (Pnrr)には 、コンピューターの近代化、デジタル 変更、エネルギー変換問題、事業援助、その他 イタリア経済建て直しのために、総額 約 2兆6400億円が、含まれているが、これは Draghi首相が 辞任後も、関わっていけるそうだ。要は、新首相が決まるまでは、Draghi首相は 動けるらしい。

7月21日 :

Draghi首相は 下院にやってきて( 下院では 信任を得ていた)、長い拍手に迎えられ、「 ありがとう ! 銀行家 ( 彼は 元々 イタリア銀行や UE 中央銀行の頭取だった) といえども、感動する心は 持っているよ。」と 笑いながら述べ、辞任を表明した。下院は 、Draghi首相が 大統領官邸へ行き、辞任提出をする時間のために、正午まで 議会活動を 中断した。

中道右派の2大臣は、自分の党がとった態度に抗議して、自分の所属していた党から 脱退。

。。。寝起きが悪い、こんな 事って あるのかしらという イタリアの悪夢が、続いていきます。。。

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月日

国名…新感染者…新重症者(合計)

7月21日 (木 )

イタリア….8万0653人…0人(410人)

日本………18万6246人…+13人(189人)

7月22日 ( 金)

イタリア…7万1075人…-5人(405人)

日本……. 19万5160人…+2人(191人)

7月23日(土)

イタリア…6万8170人…+3人(408人)

日本……..20万0975人…+12人(203人)

7月24日(日)

イタリア…5万1208人…-3人(405人)

日本………17万6445人…+16人(233人)

7月25日(月)

イタリア…2万3699人…+21人(426人)

日本………12万2550人…+16人(249人)