。。。Carlo Rambaldi カルロ ・ランバルディ。1925年9月15日生 ~2012年8月10日 没。86才 。。。
。。。ランバルディが、映画 E.T.( 1982年度制作) の生みの親だとは、知らなかった !! 監督が監督だから、全部のスタッフが アメリカ人だとばかり、思っていました。でも特殊効果の専門家が、イタリア人だったとは……..今は 、コンピューターで、特殊効果をドンドン採り入れた映画を、私達見ているのですが 、そうではなく、ロボットを作り、と いう作業方法には、純粋な 職人気質が見えて、興味が湧いてきます 。。。
0才(1925年)…..
イタリアの、Vigarano Mainarda(ヴィガラーノ マイナルダ)で、生まれました。この、村とでもいったらいいのか、7551住人 ( 2022年6月) で、ボローニャから 約54km 、ヴェネツィアにいく途中にあります。。。
子供時代……彼の熱情というのは、お父さんの 自転車/オートバイ修理工場を手伝う頃から、更に拍車がかかってきたようです。歯車を いじっている内に、まもなく 手伝うこと以上に、それが 興味の対象に なっていきます。全ての物に対して、どのように動くのかという、仕掛けをわかろうと、熱中していきます。修理工場にいない時でも、デザイン描きに夢中で、この事は、その町の ある画家も、気づくようになっていったそうです。おもちゃや 人形、ぬいぐるみ遊びにも 没頭したそうですが、ただの 没頭では ないようで、うっかり近づかないでよかった、という感じですね。
10才(1935年 )….
彼は この年に、* アメリカ映画 “King Kong” (1933年度製作 )を見て、雷に打たれたように なったそうです。King Kong が 人間とやり取りをする場面を見て、魅了されてしまったとか。
*アメリカ映画” king Kong” …..Willis O’Brien 氏 が特殊効果者として、名前を 連ねていて、この分野でのパイオニアである。
映画 King Kong の、技術的な事は 何もまだ わからなかった ランバルディですが、「 全身全霊でもって、アニメーションの登場人物を動かせるようにしたい、と、自分の中で 何かが 動いた」と、後に ランバルディの息子が 、父親の伝記を書く事になり、その中で 言っています。それからは、からくり人形、関節をはずせるような人形、機械仕掛けの人形、などを創るのに、専念していきます。
。。。 ” そう…… 好きこそものの上手なれ” という言葉は、やはり 生きているのか….。。。
学校時代…..
幾何学で、高等学校を卒業し、ボローニャの 美術大学を卒業しました。
31才 (1956年 )…..
いよいよ ローマの 映画村の Cinecitta’ へ、映画界へと 、入っていきます。
33才 (1958年 )…..
映画 「 ジークフリート」Sigfrido 1958年度イタリア製作。Giacomo Gentilomo監督。
ジークフリートは 英雄の名前で、北欧神話に出てきます。竜が登場してきますが、竜は 宝物の番をしているという役で、ランバルディは、長さ16mもある 竜を、創りました。俳優などの名前が流れる中、特殊効果者として、彼の名前も 見えます。
彼の特殊効果を生み出す能力は、素晴らしいというので、裁判でも その分野からの アドバイザーとして、呼ばれます :
ある、無政府主義者のGiuseppe Pinelli という鉄道員がいたのですが、* Fontana広場 爆破虐殺 事件に関係があると疑われ、警察署に 止められていたのですが、この彼が、警察署の 窓から、まっ逆さまに落ちて 死亡したという事件が起こりました。その時、その死亡の仕方/理由 が ハッキリしないというので、Guido Salvini 裁判官が ランバルディに、その鉄道員そっくりの 等身大の人形の制作を、依頼しました。それでもって、証拠になるようなめどを 付けたかったようです。その後、この鉄道員は、Fontana事件には、関係ないという結果が出たのですが….
裁判所での、2番目の経験というと、Lucio Fulci ホラー監督を、無罪と 証明しないといけなくなりました。この監督と 共に、* 映画 ” 女の皮のトカゲ” を撮ったのですが、監督が 告訴されたのは、動物虐待という理由でした。やはり今度も 裁判官から証人として ランバルディは 呼ばれたので、映画の中で 生きたまま殺された全部の犬は、機械仕掛けの人形で、生きている犬ではないと、ランバルディは 証明しました。
46才 ( 1971年)…..
* 映画 ” 女の皮のトカゲ “…….Una lucertola con la pelle di donna。イタリア・フランス・スペイン製作。監督は、本当は 映画のタイトルを la gabbia (檻、牢獄、かご ….映画のタイトルは、意味が凝縮されているので、良く映画を見てみないとわかりません…..)としたかったらしいが、製作者側の希望で、当時 Dario Argento監督作品のタイトルが、動物の名前と 何々 ….. 例えば、L’uccello dalle piume di cristallo ( クリスタル羽毛の小鳥 )、Il gatto a nove code (9つの尾のネコ ) ….. だったので、対抗したい為か あやかりたい為か わからないが、こういうタイトル名になったそうです。
( 続く)
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