しがらみのない世界 2022年12月27日火曜日

。。。社会の垣根を取り払って、自分の心に素直になれ、それに伴う責任も持とうという 。。。

” 同性婚”….. 同性のカップルに、結婚そのものを認める法律。世界の196ヶ国中、20数ヶ国が、認めるようになった。

” シビルユニオン” ….同性カップルに、結婚に似たような権利を認める 法律。準同性婚。子供に関しても 難しい問題が あり、結婚に伴う権利を、100%持てるわけでは ない。20ヶ国弱が、認めている。2016年に、イタリアも 仲間入りをしたが、それに伴う法律が 確定していず、地域により 解釈も まちまちに なっている。

Italia – 2人の母 :

Arezzo( アレッツォ)は、Toscana州 (州都はフィレンツェ)に属する 9万5000人位の街。そこの Luisaさんと Federica さんという 2人の女性が、民事裁判所に、6月に生まれた双子に対して、2人とも 母親である事を、法律的に認めてほしいという* 控訴をしていたのだが、拒否された。

2人の内、Federica さんが生みの母親なのだが、Luisaさん の方も、親として認めてほしいと要請をしていた。裁判官は * * 2004年の法律 40 , 第4条 第3項 の規定に反するという理由で、拒否した。

ローマでも、似たような裁判があったのだが、その時は、控訴が認められ、身分証明書上に、” 親 ” として、記入することが 認められた。

(11月18日付け )

* 控訴…第一審の判決を、受け入れられないとして、 上級裁判所に対して申請する事。

* *2004年 法律40、第4条 第3項…..カップルに無関係な対象の 配偶子 ( 互いに合体する生殖細胞で、精子も卵子もそう)を、生殖目的で使用する者は、誰でも 30万 ~ 60万ユーロ ( 約 4333万円~ 8665万円 )の罰金を 科せられる。

アメリカ合衆国 :

上院で、党派を越えての法律が認められたが、この法律は、同性同士や 人種を越えての結婚を、一つの州だけの法律ではなく、連邦で 認めようという事で、この事に関して、バイデン大統領は、愛は愛であり、アメリカ人は、自分が愛する人と 結婚できる権利が、あるはずだ。LGBTQ等 の人々や 彼らの子供達は、認められ 守られないといけない、と 語った。

この法律は、これから下院に回され、今年中に 認められることになるらしい。ただし 認められたからといって、全部の州が義務的に 受け入れなくてもよく、この法律を 禁止する 州が出てきてもいいのだが、ただ 他の州で認められたこの法律を、打ち消す権利は ないという。

(11月30日付け )

Italia – 市長よ :

Calcinato( カルチナート)は、Lombaldia 州(州都は ミラノ )のBrescia 県に属する 1万3000 人の 町だが、市長達は、そこで働く2人の女性公務員を、役職から はずした。理由は、2人が、シビルユニオンで 結ばれたからだという。この事に関して、2人は、差別だと 控訴していた所、控訴裁判所が、 前の判決を無効にして、市長、福市長 並びに 地元の警察長官に、有罪を 宣告した。2人の女性のシビルユニオンの後で、市長達がとった行為が 差別的である、というのが、判決理由である。

2人の女性の内、1人は 市役所の建設計画部門の責任者だった人であり、もう1人は 地元警察の司令官で、2人は 2020年に、シビルユニオンを行った。

市役所に勤めていた彼女は、2011年から その職にあったのだが、解雇され、その後 新しく採用された女性が、その職におさまった。裁判官は、「 このような役職の振り当ては、今までなかったことで、これからもないだろう。又 シビルユニオンの直後に解雇したのではなく、ほとぼりが覚めてから 解雇するなんて、差別をさらに 助長する。」と 判決文の中に 書いている。

2人がシビルユニオンを行った後、Calcinato市は、近辺の市 ( Lonato市 , Bedizzole市 ) と共に、この為に 協定を変更したりして 、2人をジワジワと締め出し始め、 警察に勤めていた彼女も やめざるを得なくなった。

市議会を構成する人数は、こういう小さな市だと、少なくとも 2人の役員から なのだが、その内の一人は 副市長で、彼らは 度々 仕事場で 、同性愛者の繋がりを、不承認 ・非難をしていたわけで、裁判官は、この事も シビルユニオンの法律が導入された以上、その規定に反する事だ、と述べている。

第一審の裁判では、公務員の訴えという事で、却下された。その後 控訴裁判所で、却下が くつがえされたわけだ。その結果、Calcinato市は、訴えた2人に対して、補償(2020年、すなわち 2人のシビルユニオン後からの) と、裁判に関わった費用を、払わないといけないそうだ。

本人達は、「 勝つことができて嬉しい、満足をしている。私生活で選んだ道が、職業上の活動に 関わってこないように、この裁判の結果が、将来の布石になればいい。」と、語っている。

(12月6日付け )

EU委員会の提案 :

普通の家族として、同性の親と その子供を 認めないといけない、と EU 委員会が発表をした。EU諸国の1ヶ国で認められた、親についての定義は、全てのEU諸国間でも、同様に認められないといけないとの事だ。そして それについての規定を定めるようにと、委員会は、提案をした。

又 委員会は、EU間で通用する 親としての証明書発行も、提案したいもようである。それを持つのは、義務ではないが、EU 間では、どこに行ってもその証明書は発行でき、又 認められるようにしたい。フォン・デア・ライエン委員長は、一つの国で、親だと認められたら、その他の国々でも、親であるのに かわりはないはずだ、と言っている。

( 12月7日付け)

Italia – Zaia知事の見解 :

Veneto州( 州都はベネツィア) の知事であり、Lega党( 右派)に属する、彼の談話 :「 右派は、今まで 右派の重要なテーマではなかった、同性愛、生命の終局、食料の浪費、などについて、もっと真剣に、腰を据えて取り組まないといけない。現在の右派は、30年前のそれと同じであっては、ならない。なぜなら 時代は、変換し続けているからだ。」

(12月12日付け )

⛳️

[12月23 日 ( 金)]

イタリア…22日( 木)の記録を、23日に発表。

今日の感染者…+13万7599人 / 合計 2502万1606人

今日の重症患者…-9人 / 合計312人

今日の死亡者….+798人/合計18万3936人

日本………23日21時記録

今日の感染者….+17万3336人/ 合計 2796万1956人

(内、検疫で +1人)

今日の重症患者….-9人/ 536人

今日の死亡者….+315人/5万4701人

12月 24日 ( 土)

日本 :

今日の感染者…+17万7622人

(内、検疫で +3人)

今日の重症患者…-6人/ 530人

今日の死亡者…+339人/5万5040人

12月25日( 日)

日本 :

今日の感染者…14万9665人/2828万9243人

(内、検疫で+0人 )

今日の重症患者…+26人/556人

今日の死亡者….306人/5万5346人

12月26日(月)

日本 :

今日の感染者…7万7256人/合計2836万6499人

(内、検疫で+2 人)

今日の重症患者…+7人/合計563人

今日の死亡者…217人/合計5万5563人